GoProは、センサーメーカーのJabil(ジェイビル)と、カメラレンズおよびセンサー技術を幅広い製品に使用できる、複数年ライセンス契約をした。JabilはGoProのリファレンスデザインとIPを活用して、サードパーティ製品やソリューションに組み込むためのカメラレンズとセンサーモジュールを製造する予定である。GoPro技術がホームオートメーションから自動車まで、新しい用途として拡げられる。

今回の提携では、アクションカメラは合意の対象外で、GoProの競合するアクションカメラへの使用は許可されていない。Jabilは、スマートホーム、軍事、火災、警察、救助、セキュリティなどのアプリケーション向けのエンタープライズアクションカメラ部門の製品に注力する模様。

GoProはHero4以降の画像センサー開発にて、すでにJabilと協力していたこともあり、今回のつながりに発展したようだ。Jabilが持つさまざまな製品やサービスにGoProテクノロジが普及するのは興味深い。GoProから視れば、アクションカメラの市場から独立した収益を得られる、収益化改善の道の1つを見出した。GoProが市場の信頼を取り戻す代替案は、独自のレンズとセンサーを搭載した新しいカテゴリの製品を発売することだった。しかし、ドローン市場での失敗を考慮し、その戦略を選択しなかった賢明な動き、と市場では捉えられている。

Jabilとの発表は、両社の株価変動に大きく影響されなかった

(ザッカメッカ)