ビデオスイッチャーHVS-6000

株式会社朋栄の発表によると、株式会社フジテレビジョンより、VAスタジオ向けに4Kに対応したスタジオサブシステム向けのリモートサブシステム、回線オペレーションセンター(以下:FOC)向けの4K回線設備など、12G-SDI対応機器を中核としたシステムを受注したという。今回採用された12G-SDI対応の各製品は、5月17日~18日に東京・恵比寿の同社にて開催される「朋栄内覧会」にて展示予定。

VAリモートサブシステムは、これまでのベースバンド制作方法を大きく変えることなく4K/HD制作、HDR/SDR制作に対応できるよう12G-SDIのシステムを中心に設計。制作用途に応じて使用するシステムを切り替え可能。リモートサブシステムの中核となるビデオスイッチャーとルーティングスイッチャーには、12G-SDIで48入力に対応した3M/EビデオスイッチャーHVS-6000と、12G-SDIで最大72入力×72出力に対応したルーティングスイッチャーMFR-4000が採用された。

シグナルプロセッサーFA-9600

これらに、3G-SDI対応ビデオスイッチャーHVS-2000(本体のみ)と3G-SDI最大128入力×128出力のルーティングスイッチャーMFR-5000を組み合わせることで、HDから4Kまでさまざまな制作に対応。HD/4Kの解像度相互変換およびSDR/HDRのダイナミックレンジ相互変換には、シグナルプロセッサーのFA-9600と、同機と同じアルゴリズムを活用しながらモジュール化したアップ/ダウンコンバーターモジュールUSF-106UDC-12Gなどが多数採用された。

4KスタジオであるVAスタジオ、V3スタジオでは、4K映像の収録・送出サーバーとして、12G-SDIで入出力4系統を自由に切り替えて使用できるマルチチャネルビデオサーバーMBP-1000VS-12Gを採用。さらに、XAVC LongGOP 200Mbpsをハードウェアコーデックとして搭載したインジェストレコーダーMXR-400も両4Kスタジオに配置され、ファイルベース運用との親和性を高めているという。

また、フジテレビからはこのほかにも、FOC内の次世代F-SAT主局設備と4K回線設備も受注したという。F-SAT主局設備向けには、12G-SDIに対応した72×72のルーティングスイッチャーMFR-4000が、4K回線設備向けには12G-SDI対応144入力×144出力のルーティングスイッチャーMFR-6000やシグナルプロセッサーFA-9600を中核としたシステムがそれぞれ導入される。各設備に導入される主な朋栄製品は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■VAスタジオ スタジオサブシステム向け:ビデオスイッチャーHVS-6000/2000、ルーティングスイッチャーMFR-4000/5000、マルチビューワーMV-4210、ビデオサーバーMBP-1000VS-12G、インジェストレコーダーMXR-400、シグナルプロセッサーFA-9600、12G-SDI/quad link 3G-SDIコンバーターMFC-2GB、4K信号発生器ESG-4100、アップ/ダウンコンバーターUSF-106UDC-12Gほか各種モジュール

■FOC 4K設備向け:ルーティングスイッチャーMFR-6000、シグナルプロセッサーFA-9600、4K信号発生器ESG-4100、デジタルビデオ分配器USF-105DDA-12Gほか各種モジュール

■次世代F-SAT主局設備向け:ルーティングスイッチャーMFR-4000、マルチビューワーMV-1210、デジタルビデオ分配器USF-105DDA-12G