「リソースシェア」により設備投資効率を最大化

ソニービジネスソリューション株式会社の発表によると、三重テレビから、IPライブ伝送技術「ネットワーク・メディア・インターフェース」を活用したHDスタジオサブシステムを受注したという。報道スタジオと制作スタジオをひとつのサブシステムで制御することで、効率的な運用と設備投資効果の最大化を目指して今回の採用を決定したと発表。

今回受注したシステムは、複数のスタジオをひとつのサブシステムで制御することができる「リソースシェア」の概念を取り入れたシステム。「リソースシェア」は、コアとなるIPルーティングシステムに複数のスタジオの制作設備を統合し、一つの大きなシステムとして構築することで、設備を共同で運用したり、独立して運用したりするなど、ニーズに応じた運用が可能。

本システムは、映像音声両方のIP化に対応した国内初のオールIP化を実現したライブ制作システム。システムを集中管理しているIPライブシステムマネージャーは、NMIによる映像のルーティングコントロールとIPオーディオ規格Danteによる音声ルーティングコントロールに対応している。

また、今回のシステムでは、従来の「S-BUS」に代わり、ネットワークに対応した新しい制御用プロトコル「NS-BUS」システムを採用。「NS-BUS」により、IPライブシステムマネージャー、ルーターリモコン、スイッチャーを連携し、クロスポイント制御やソースネーム管理、タリー制御など、スタジオサブシステムにおいて必須となる機能を提供する。

    ■主な受注システム機器

  • IPライブシステムマネージャー「PWS-110NM1」
  • NS-BUSコントロールパネル「MKS-R3210/1620/1630」
  • シグナルプロセッシングユニット「NXL-FR316」
  • SDI-IPコンバーターボード「NXLK-IP40F/1」
  • IP対応システムカメラ「HDC-2400/HDCU-3100」
  • IP対応マルチフォーマットプロダクションスイッチャー「XVS-6000」