Blackmagic Designの発表によると、ラー・シャルマ撮影監督が、Ashの新曲「Sharaab」のミュージックビデオの撮影にBlackmagic URSA Mini ProデジタルフィルムカメラおよびVideo Assist 4Kモニター/レコーダーを使用したという。またシャルマ撮影監督は、同ビデオのカラーコレクションにDaVinci Resolve Mini PanelおよびDaVinci Resolve Studioを使用した。

Ashは、現在オーストラリアのシドニーを拠点に活動しているパンジャーブ出身のシンガー。Ashのミュージックビデオは世界中で100万人以上に視聴されており、同ミュージックビデオ「Sharaab」も2017年12月のリリース以降、何百万回も再生されている。

シドニーに拠点を置くシャルマ撮影監督は、企業ビデオ、ミュージックビデオ、映画などを手がけており、これらの作品には、インドやネパールの映画、ミュージックビデオが多く含まれる。シャルマ氏は、「Sharaab」の撮影前にネパールのホラー映画「Sunkesari」の撮影にURSA Mini Proを使用しており、Lokdun配信の「Sharaab」の撮影にもこのカメラが最適であると確信していたという。

同ミュージックビデオは、4人の友人たち、そして2人の男と1人の女がクラブを舞台に繰り広げる三角関係を描いている。3つの回想シーンで構成されており、多くの場面には明るく照らされた混み合ったダンスフロアやクラブのシーンが含まれている。シャルマ氏は、オンセットでムード照明を作成することで、独自のビジュアルを確立することに情熱を注いでいる。「Sharaab」の撮影は、URSA Mini Proを使った4Kフッテージの撮影と、その情熱を組み合わせる絶好の機会であったとしている。

シャルマ氏:パンジャーブのMVは、常にストーリー性があります。Ashはダンスクラブで繰り広げられるエキサイティングなストーリーを思い描いていました。ダンスフロアのドラマチックな照明の中、ワイドショットとクローズショットが入り混じる映像です。私は、すばやく切り替わる照明をイメージしていたのですが、URSA Mini Proの高ダイナミックレンジと内蔵NDフィルターはまさに最適でした。

シャルマ氏:私は常にカメラと一緒に動いていました。ダンスクラブに行ったことのある人なら分かると思いますが、ダンスフロアでは、曲によって、あるいは自分がどこにいるかによって照明が常に変わります。URSA Mini Proのダイナミックレンジによって得られるデータ量が分かっていたので、照明に左右されずに思い通りの場所から撮影することができ、なおかつ十分なディテールを得られました。

カメラの内蔵NDフィルターは、照明条件が変わった際の生命線と言えるものでした。あらゆる照明条件に合わせて、アパーチャーとシャッターアングルを様々に組み合わせることができるので嬉しいですね。「Sharaab」でも照明に関してかなり自由に撮影できました。

撮影スケジュールは2日間と厳しく、データ転送をスピーディに行うため、ミュージックビデオは、ProRes HQ(ISO 800)で撮影された。また、撮影中にVideo Assist 4Kモニター/レコーダーを使用したことで、より自由にダンスフロアを動き回ることができたという。

シャルマ氏:URSA Mini ProとVideo Assist 4Kの設計とバランスはすばらしいですね。撮影セットは非常に混み合っていたのでケーブル配線に注意を払う必要があり、さらに多くの俳優や女優たちをフレームに収める必要がありました。俳優がダンスするクローズアップショットとワイドショットを行き来する必要があったのですが、Video Assist 4Kを使用したことで、大きな画面で各ショットを正確に確認することができました。