株式会社朋栄は、12G-SDI入出力に標準対応し、標準で8入力×8出力のマトリクスを搭載したルーティングスイッチャー「MFR-1000」を2018年10月末に発売する。希望小売価格は税別70万円~。
MFR-1000は、全入出力で12G-SDIに標準対応し、中継車やイベントでの活用が可能な1Uサイズのルーティングスイッチャー。標準で8入力×8出力のマトリクスを搭載。入出力カードの追加搭載により、最大で16入力×16出力のマトリクス構成まで拡張可能。入出力は、12G/6G/3G/HD/SD-SDIおよびASIに対応しており、SDIの信号種を自動認識する。最大16系統の出力のうち8系統の出力に対して、AVDL機能を付加することも可能。引き込み範囲の映像が入力された場合の映像出力は、ノイズや黒フレームが入ることなくスムーズなスイッチングを実現しているという。
同社のルーティングスイッチャーMFRシリーズのコンセプトを継承しながら、小型ながらシステムの中核としての運用が可能になるルーティングスイッチャーとして、安定した運用ができるように配慮されており、電源ユニットの冗長化に対応するとともに、本体2台を使用したシステムの二重化にも対応している。
また、同一ネットワーク上にあるPCのブラウザを使用して、各種設定を行うことが可能。専用GUIを使用することで、オフライン環境でも設定を行うこともできる。他製品とのシステム連携にも対応しており、LANまたはシリアルポートに接続された外部制御機器と連携し、タリー連動やクロスポイント切り換えに合わせたソース名称の自動追従が可能だ。さらに、電源、ファン、CPUステータス、SDI信号の入出力有無、クロスポイントエラーなどの各種ステータスを監視するSNMP監視システムへの組み込みにも対応する。
MFR-1000を12G-SDI対応ビデオスイッチャーHVS-1200と組み合わせることで、コンパクトな4K/12G対応ビデオプロダクションシステムを構築することが可能だ。
なお、MFR-1000は、2018年9月14日から5日間、オランダのRAIアムステルダムで開催される欧州放送機器展「IBC 2018」の同社ブース(ホール2/ブースNo.A51)にて展示予定。