AJA Video Systems社は、新製品「HDR Image Analyzer」を発売する。出荷開始は今秋を予定している。希望小売価格は税別2,240,000円。

HDR Image Analyzerは、HDRのモニタリングと分析に特化しており、Colorfront社によって開発されたソフトウェアで動作する。IBC 2018の同社ブースでは、放送やOTTエンターテイメントにまたがるプロダクション、ポストプロダクション、クオリティコントロール(QC)やマスタリングで利用される4K/UltraHD/2K/HD、HDRやWCG(高色域)コンテンツを、HDR Image Analyzerでモニタリングしたり、分析するところを展示している。

HDR Image Analyzerでは、AJAのビデオとオーディオI/O技術とColorfrontの画像分析ソフトウェアが融合されている。1RUのデバイスには、4K/UltraHDワークフローに対応する、ハイブリッドログガンマ(HLG)、PQ(Perceptual Quantizer)といったHDR規格のモニタリングや分析のための包括的なツールセットが詰め込まれている。HDR Image Analyzerは、AJAとColorfrontの2度目の技術協力により誕生した製品で、Colorfront Engineが搭載されたAJAのリアルタイムHDR/WCGコンバーター、FS-HDRの次に続く製品となっている。

AJA Video Systems社 社長のNick Rashby氏は次のようにコメントしている。

プロの制作環境では、視聴者により魅力的な視聴体験をもたらすために、凄まじい勢いで4K HDRとWCGを採用しています。そこでは、品質管理が中心課題だと見なされています。われわれはHDR Image Analyzerを彼らの手に届けられることを楽しみにしています。HDR制作時のリアルタイムモニタリングと分析を、費用対効果と信頼性が高いColorfrontのツールセットで行うことで、品質管理は向上するでしょう。

Colorfront社マネージングディレクターAron Jaszberenyi氏は次のようにコメントしている。

HDR Image Analyzerは、AJAとの2度目のコラボレーション製品です。HDR Image Analyzerを全世界の市場に届けるために、AJAと再びチームを組めたことに胸が高鳴っています。われわれの技術パートナーシップにより、高い水準が求められる4K/UltraHD HDRの今日の重要な課題を解決します。また、この新製品は、ハイエンドのUHD作品のマスタリング、そしてHDRコンテンツを放送局やOTTに納品するために活用されることを目指しています。