富士フイルム株式会社は、photokina2018のプレスカンファレンスにて、35mmフルサイズイメージセンサーの約1.7倍となる大型イメージセンサー(43.8mm×32.9mm)を搭載した中判ミラーレスデジタルカメラのフラッグシップモデルのコンセプト「GFX 100Megapixels Concept」を発表した。

新たに開発した1億2百万画素の「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーを搭載し、同センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」、超高解像を可能にする「フジノンGFレンズ」、独自の色再現技術との組み合わせで緻密な描写を実現。

中判ミラーレスデジタルカメラとして初のセンサー全面に位相差画素を配置(カバー率約100%)したことで、フレーム内の被写体の位置にかかわらず、高速・高精度AFが可能。従来のコントラストAFでは難しかった動体追尾AFや、より精度の高いコンティニュアスAFが可能だとしている。また、「ボディ内手ブレ補正機構」を新たに開発。全ての交換レンズにおいて手ブレ補正が働くため、1億2百万画素の超高解像写真を手持ちで撮影できる領域を拡大。

高速読み出しを可能にする新開発のイメージセンサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」との組み合わせにより、4K動画(4K30p 10bit)の撮影が可能。多くのハイエンドシネマカメラに採用されているセンサーサイズよりも大型の中判サイズセンサーを搭載したことで、浅い被写界深度や広い階調再現性、高感度性能などを実現するとしている。