AJA Video Systems社は、同社のリアルタイムHDR/WCGコンバーターFS-HDR用のファームウェアv2.6をリリースした。同社Webサイトより無償でダウンロード可能。
同ファームウェアに含まれるダイナミック3D LUT機能により、Pomfort社のLiveGrade ProとTV Logic社のWonderLookProから動的なLUTのアップロードが可能となった。また、ギャングコントロール(一斉操作)機能により8Kへの対応が可能となり、カラー変換パターンも新たに追加された。同ファームウェアによる新たな機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■Colorfront Engineが新しいHDR出力変換に対応:
- S-Log3/BT.2020のダイナミックレンジと色域で出力
- ARRI Log Cのダイナミックレンジと色域で出力
■BBC v1.2HLGLUTのアップデート:
- SDRシーン・リファード(SR)からHLG
- SDRディスプレイ・リファード(DR)からHLG
- PQ 1000nitからHLG
- S-Log3 100%からHLG
- S-Log3 200%(SR-Live)からHLG
- HLGからSDRディスプレイ・リファード(DR)
- HLGからPQ 1000nit
■新たに追加された BBC v1.2HLG LUT:
- SDR SRからHLGにアップコンバージョン
- SDR DRからHLGにアップコンバージョン
- PQ 4000nitからHLG
- HLGからSDR SR
■3DLUTアップロード機能:
- カスタマイズした複数の3D(.CUBE)LUTをウェブUIからFS-HDRにアップロード/保存し、ユーザープリセットとして呼び出し可能
- FS-HDRツールセットとカスタマイズされたLUTをリアルタイムワークフローで使用することで、常に共通のルックで作業可能
■AJAFS-HDRControl Linkアプリケーションを使用して、Colorfront Engineのパラメーターを一括操作:
- フリーアプリケーションFS-HDR Control Linkで、同一ネットワーク上にある複数のFS-HDRの一括制御が可能
- 4台のFS-HDRを用いることで8Kワークフローに対応
FS-HDRに実装されているパラメーターを変更すると、簡単にColorfront Engineを調整できます。FS-HDRのアプリケーションGUI、もしくはTangent Element Kbパネルの12のノブを使用すれば、1台のFS-HDRを変更すると同時に、その他のすべての機体にも一斉に設定を適用することが可能です。■ダイナミック3D LUT機能の追加により、Pomfort社LiveGrade Proと TV Logic社 WonderLookPro に対応:
- FS-HDRファームウェアv2.6から、PomfortLiveGrade Proとの統合が可能となります。LiveGrade Proは来年1月のアップデートで、FS-HDR向けの動的なLUTに対応する予定です。
- TV Logic WonderLookProは、ファームウェアv2.6ですぐにご利用いただけます。