NVIDIAは1月7日、CES2019の記者会見でリアルタイムのレイトレーシングとAI機能をサポートする「NVIDIA GeForce RTX 2060」を発表した。これまでハイエンドのゲーム用GPUでしか利用できなかった新しいレベルのパフォーマンスと機能を提供する製品で、コンテンツ制作者やビデオ編集者にとっても朗報の製品だ。米国での価格は349ドル。

RTX 2060は、GPUアーキテクチャにリアルタイムレイトレーシングに対応した演算ユニット「Turing」を搭載。NVIDIAの最も人気のあるGPUである前世代のGTX 1060よりも現行タイトルで60%高速化され、GeForce GTX 1070 Tiのゲームプレイを凌駕するという。

また、6GBのGDDR6メモリと240TFLOPSのディープラーニング能力を提供できる240 Tensor Coresを搭載。ディープラーニングスーパーサンプリング(DLSS)として知られる機能を通してゲームパフォーマンスを向上させることができる。

NVIDIAの創設者で最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は「RTX 2060は新しい標準を打ち立てました。これは、他社の追随を許さない価格、並外れた性能で、映画の現実世界とゲームの区別をあいまいにするリアルタイムのレイトレーシングを実現する製品です。これはゲーマーにとっても私たちの業界にとっても大きな瞬間です」と紹介した。

RTX 2060は、1月15日よりAcer、Alienware、Dell、HP、Lenovoのシステム、および世界中の主要な大手システムビルダーによって提供される予定。