株式会社IMAGICA Lab.と、GDCデジタルシネマネットワーク合同会社(以下:GDC)は、劇場向け配信サービスにおいて業務提携契約を締結し、随時開始していくことを発表した。
シネマサンシャイン系列(佐々木興業株式会社)の劇場を皮切りに、GDC社製の劇場向け配信システムを使い、IMAGICA Lab.が劇場向け本篇・予告篇等の配信サービスを随時開始する。
今回の業務提携により、IMAGICA Lab.は、既に香港において3年以上の運用実績を有するGDC社製の配信システムElectronic Delivery System(以下:「EDS」)を各劇場に設置し、本篇・予告篇等の映像を安全かつ、早いスピードで配信することが可能だとしている。「EDS」の導入により、Cloudベースでの配信サービスが可能となり、100GB相当の劇場向け本篇のDCPが、100Mbpsの通信環境において、約3~5時間で安全に配信可能となり、劇場サイドでは新たな投資負担なく配信運用サービスの構築が可能。IMAGICA Lab.としては、2016年にサービスを開始した同社開発システム「HONOLUA」に加え、今回新たに導入する「EDS」も合わせて運用していくことで、劇場向け配信事業を拡充するとしている。
GDCは、劇場運営の自動化「CINEMA AUTOMATION 2.0」をテーマに、未来の映画館に必要とされるものを研究、開発しており、「EDS」の開発により、長い間、課題としていた本篇映像の配信が実現可能になったという。今回の業務提携により、「EDS」が劇場での本篇上映において現在、主流であるDCP配送方法に替わる、利便性の高いサービスとして広く導入される事を期待しているという。