アマゾン ウェブ サービス(以下:AWS)は、2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019にて、クラウドを利用したメディア業界向けの最新技術とソリューションを紹介する(ブースNo.SU2202)。

展示ブースでは、AWSが担う4つのワークロードカテゴリ(コンテンツ制作、配信、メディアサプライチェーン、AI(人工知能)&ML(機械学習))に沿ったクラウドベースの様々な動画ソリューションを紹介。

CGレンダリングをクラウドで拡張し管理するCGプロダクション向けの制作環境、マスターフォーマット規格「IMF」を取り込みCMAFに出力することで、動画配信までの作業を大幅に簡素化するソリューション、画質クオリティを保ちながら、できるだけビットレートを下げるQVBRエンコード技術といった運用コストを削減できるシステムフローなど、実演を交えて紹介する。

配信ソリューションの一環では、新クラウド動画転送サービスMediaConnectによる、2リージョンを使った映像伝送を一般に初めて公開する。またNABといった放送市場のイベントでもキーワード化したAI&ML域でも、業界の先行事例をアピールする。例えば、MLツールを組み込んだシーン自動検出を使ったカスタマイズ広告や、多言語字幕とダビングを自動化するシステム、自動ハイライトクリッピング技術、そしてAI&MLツールでワークフローとサプライチェーンを最適化できる提案など。

さらにブースには、メディア制作プロダクションでも知られるdeluxeをはじめ、12社のパートナーがメディア管理から配信サービスまでのユースケースを紹介する。

基調講演「Main Stage」では、スポーツコンテンツの視聴体験に着目したセッション「分野を超えて:スポーツのパイオニアがクラウドで、全分野での視聴者体験を推進しているか(原題:Beyond the Field:How Sports Pioneers are Powering the 360 Audience Experience in the Cloud)」をプロデュースした。

パネリストには、CBSスポーツデジタル、Pac-12カンファレンス、LA Clippers、Huluが揃い、熱狂的なスポーツファンにより良い体験を提供するために駆使した、クラウド利用のメディアワークフローについて、ディスカッションが繰り広げられる。CBSがSuper Bowl LIIIライブストリームを記録的な視聴者数に届けることができた背景、Pac-12によるクラウド分析と機械学習、LA ClippersのCourtVision、そしてHuluのライブTVなど、パネリスト達が語る事例から、クラウドメディアの最新技術と動向を学べる。基調講演は、4月8日2:30から、N4のN7506(ノースホール)にて。展示フロアへのアクセスバッチを持っている来場者は誰でも参加できる。

またAWSジャパンは、昨年のイベントで日本からの来場者に好評だった、日本語によるAWSブースツアーを開幕初日から3日間実施する(1日2回、11時と15時、各30分程度)。日本人スタッフによるブースの見どころを紹介するツアーで、参加希望の際は事前に申し込みが必要だ。

(ザッカメッカ)