キヤノンは、業務用4Kビデオカメラの新製品として、1.0型CMOSセンサー搭載で4K/30P映像を撮影可能な「XA55」を2019年6月上旬に発売する。希望小売価格はオープン。同社オンラインショップでの販売予定価格は税別250,000円。

XA55は、「XA」シリーズで初めて1.0型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 6」を搭載し、4K対応の光学15倍ズームレンズを採用し、広角約25.5mmから望遠約382.5mm相当の全ズーム域で4K/30P映像の撮影を実現。非球面レンズやスーパーUDレンズを含む18枚のレンズを搭載している。

5軸(光軸回転・水平回転・縦回転・上下・左右)方向の手振れを補正する「ダイナミックモード」を搭載しており、歩きながらの撮影でも、映像の揺れを大幅に軽減し、安定した見やすい映像に補正するとしている。

9枚絞り羽根の採用により、開口形状が円形に近い状態を保てるため、柔らかく自然なボケ味を実現。また、奇数枚数の絞り羽根は光芒の数が2倍になる現象を利用し、光が柔らかく拡散した映像表現が可能。4Kセンサーから得られる情報を有効活用した「Over Sampling HD Processing」によって、より解像感の高いフルHD記録が可能だとしている。

ハンドルユニット「HDU-3」は別売

4K撮影時でも動画撮影に適した滑らかなAF動作と高い追従が可能な「デュアルピクセルCMOS AF」により、タッチパネルを用いた直感的な操作で、素早く高精度にピント合わせが可能だという。動く被写体にピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF」を、撮像画面の縦横それぞれ約80%の広い測距エリア内で操作可能。さらに、「コンティニュアスAF」を行いながら高精度の「顔検出AF」も可能。

マニュアルフォーカス時に、ピント合わせをサポートする「デュアルピクセルフォーカスガイド」機能を搭載しており、合焦・非合焦情報だけでなく、ピント位置が被写体に対し手前にある(前ピン)か、奥にあるか(後ピン)も表示でき、合焦までのフォーカスリングの回転方向を瞬時に判別可能。

XA55(左)、XA40(右)

なお、XA55は、2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019の同社ブース(セントラルホール/C4425)にて展示予定。