ソニーは、新開発のデジタルオーディオインターフェースを追加した「マルチインターフェースシュー(MIシュー)」に対応した、新ワイヤレスマイクロホンシステム「UWP-Dシリーズ」を2019年夏に発売する。ラインナップと希望小売価格は以下の通り。

  • B帯アナログワイヤレスマイクロホンパッケージ「UWP-D21」
    ※ボディーパックトランスミッター/ポータブルチューナー組合せ
    税別78,000円
  • B帯アナログワイヤレスマイクロホンパッケージ「UWP-D22」
    ※ハンドヘルドマイクロホン/ポータブルチューナー組合せ
    税別78,000円
  • マルチインターフェースシューアダプター「SMAD-P5」税別7,000円
  • プラグオントランスミッター「UTX-P40」税別50,000円
  • UWP-D21のボディーパックトランスミッター「UTX-B40」税別50,000円
  • UWP-D21/D22のポータブルチューナー「URX-P40」税別50,000円
  • UWP-D22のハンドヘルドマイクロホン「UTX-M40」税別50,000円

新しいワイヤレスマイクロホンシステムは、別売りのマルチインターフェースシューアダプター「SMAD-P5」およびXDCAMカムコーダー「PXW-Z280」「PXW-Z190」と組み合わせることにより、ノイズが少ない高音質のデジタル音声をカメラにダイレクトに伝送し、録音することが可能(PXW-Z280/PXW-Z190の2019年9月のファームウェアアップデートにて対応予定)。

また、同カムコーダーのビューファインダー上に、RFレベルメータのほか、音声ミュート状態や送信機の低バッテリー警告など、ワイヤレスマイクロホンの使用状況が表示可能。MIシューの多機能性を最大限に生かし、ケーブル接続なしでのレシーバーからカメラへの音声伝送のほか、カメラからレシーバーへの電源供給、カメラと連動したレシーバーの電源ON/OFFが可能。なお、SMAD-P5には後方互換性があり、従来のMIシューを搭載した一部のカメラでも、アナログ音声接続で使用可能とのこと。

UWP-D新シリーズではNFCの通信技術を使った同社独自の周波数設定機能「NFC SYNC」により、素早く簡単にチャンネル設定が可能。受信機のNFC SYNCボタンを長押しすると、自動的に最適な周波数をスキャンし、送信機をタッチするだけで、チャンネル設定が瞬時に完了するという。

新しいUWP-Dシリーズでは小型・軽量化を図り、現場での機動力のある運用を実現。ボディーパックトランスミッターUTX-B40は、従来機種より約20%の小型化を実現し、装着時の負担を軽減。レシーバーのURX-P40は(MIシュー含む)は外形寸法が短くなり、カムコーダーやデジタル一眼カメラなど、小型のカメラと組み合わせた場合でも、一体感あるスムーズな運用が行えるとしている。

なお、新しいUWP-Dシリーズは2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019の同社ブース(セントラルホール/C11001)にて展示される。