Avidは、同社のビデオ編集のフラッグシップ製品Media Composerを再設計および再検討したMedia Composer 2019を発表した。
Media Composer 2019には、新しいユーザーエクスペリエンス、分散型の処理、フィニッシング、配信機能を持つAvidの次世代メディアエンジン、大規模チーム向けにカスタマイズ可能な役割ベースのユーザー・インターフェースなどが含まれる。詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■Media Composer 2019
Media Composer 2019を使えば、エディターは、最初のカットから最後の仕上げまで全てをアプリケーション内で行うことができます。プロフェッショナルのエディター、フリーランス、また編集を始めたばかりの人であっても、Media Composer 2019が、創作意欲を呼び起こします。
- 新しいユーザーエクスペリエンス—すっきり整理されたパネル型のインターフェース、メディアを素早く検索できる刷新されたビン、ユーザーの欲しいものや必要なものだけを表示するタスクベースのワークスペースを使って、ひらめいたスピードで制作できます。
- Avid次世代メディアエンジン—ネイディブOP1A、さらに多くのビデオおよびオーディオ・ストリーム、Live Timelineおよびバックグラウンド・レンダリングのサポート、納品までの時間を短縮し、ポストプロダクションをスピードアップする分散処理のアドオン・オプションなどの機能を、指先の操作だけで完了します。
- 新しいフィニッシングおよび配信ワークフロー—編集、エフェクト、カラー、オーディオ、フィニッシングツールを使い、全てMedia Composerの中で高品質コンテンツの作成から配信までをサポート。Media Composerに新しく搭載された32ビットフルフロート・カラーパイプラインで8K、16K、HDRのいずれも処理が可能です。加えてAvidは、OTT(Over The Top=インターネット経由のコンテンツサービス)コンテンツ・プロバイダーと、将来の業界標準の確立のために協力してきました。
- カスタマイズ可能なツールセット—大規模な制作チーム向けに新たにデザインされたMedia Composer | Enterpriseでは、管理制御機能により、エディター、アシスタント、ロガー、ジャーナリストなど、組織におけるさまざまなタイプの役割ごとにインターフェースをカスタマイズすることができます。また、コンテンツへのアクセスを設定して、機密メディアの不正漏洩のリスクを大幅に低減させるセキュリティを提供します。
■Media Composer | Enterprise 2019
Media Composerファミリーに、ポストプロダクション、放送、メディア教育、その他の大規模制作チーム向けのMedia Composer | Enterpriseが加わりました。Media Composer | Enterpriseは、それぞれの役割に特化できる業界初のビデオ編集およびフィニッシング・ソリューションです。様々なタイプの職種に合わせてインターフェースをカスタマイズしたり、ワークスペースを調整することができるため、大規模制作チームは、ユーザーが必要とするツールや機能だけを与えることができます。これにより、チームの集中力を高め、ミスを減らし、仕事を早く仕上げることができます。Media Composer | EnterpriseをEditorial Management 2019と統合すると、ポストプロダクション向けに協働ワークフローの新機軸を提供、常に制作チームの同期をとることができるのです。■Media Composer | Distributed Processing
Avidは本日、メディア処理の負荷を分担してターンアラウンド時間を短縮し、ポストプロダクションをスピードアップするアドオン・オプションMedia Composer | Distributed Processing も発表しました。これまで、数時間かかっていた作業が数分で完了させることができ、高品質の番組制作をサポートすることで、ポストプロダクションの競争力を強化します。Media Composer | Distributed Processingは、高解像度HDRメディアを駆使した昨今の新しい潮流の中での制作の、複雑な処理作業の負荷を開放します。
なお、Media Composer 2019の全モデルMedia Composer | First、Media Composer、Media Composer | Ultimate およびMedia Composer | Enterpriseは、春の終わり頃にリリース予定。