株式会社朋栄は、朋栄エレテックス製タイムラグチェッカー「EDD-5400」を発売した。希望小売価格は税別110万円。
EDD-5400は、3RUハーフラックサイズのタイムラグチェッカー。3G/HD-SDI各信号フォーマットに対応し、Quad link3G-SDIでは4Kフォーマットも入力可能。オプションで12G-SDI信号にも対応する。また、独自のテストタイムコード(TTC)を映像音声信号、およびVANCパケットに重畳。遅延時間は、このタイムコードと現在の時刻を比較することで測定される。
内蔵されているタイムコードジェネレーターは、同位相のテストタイムコード信号を生成し、映像、音声、VANCの各信号として出力する。映像遅延時間に使用されるTTCは、データ圧縮が行われても劣化しにくい形状で、時間情報を画面上に重畳している。
音声信号の遅延時間の測定はLTCベースのオリジナル信号で行われるため、計測対象システムや装置を選ばずに、遅延時間を測定することが可能。
測定可能な遅延時間は、伝送に於ける映像、音声、VANCの各遅延時間や、映像・音声チャネル間の相対遅延時間、映像音声間の相対遅延時間(リップシンク)、及び映像信号とVANCパケットの相対遅延時間など、映像4系統、エンベデッド音声32チャネル、VANCパケット、AES2系統の全ての組み合わせで行える。また、EDD-5400を2台とオプションのGNSS(全球測位衛星システム)時刻同期機能を用いる事で、遠距離間の伝送遅延時間計測も可能。
EDD-5400の測定結果を利用することで、PCを利用した解析をスムーズに行うことが可能。解析に必要となるタイムコード情報や基準信号、基準信号に対する各信号の遅延計測値など、各種情報は全てEthernet出力される。
また、EDD-5400で測定した遅延量を、朋栄エレテックスの映像音声遅延分配装置EDA-1000/2000に設定することにより、正確な遅延調整が可能だとしている。