株式会社エーディテクノは、同社が取り扱う韓国デジタルフォーキャスト社製の映像/音声信号変換・分配・延長製品「Bridge X」シリーズ「X_NEO1_PLUS」の上位機種となる、ループチェック対応簡易アナライザ機能搭載5型タッチコントロールパネル付属SDI/HDMIアップ/ダウン/クロスコンバーター「X_TS_mini」を2019年8月2日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別11万円前後。

X_TS_miniは、マルチフォーマットSD/HD/3G-SDIとHDMIの入出力端子を搭載し、入力信号を相互にアップ/ダウン/クロスコンバートするフォーマット変換機能を搭載したクロスコンバーター。SDI(BNC)とHDMI出力端子から、接続した映像表示機器の対応フォーマットに合わせて同時に信号出力することが可能。また、3G-SDIにおいてはLevel A/Bの入力にいずれも対応している。

クロスコンバージョン入出力に対応(SDI→HDMI/HDMI→SDI)

操作用5型ワイドタッチパネル液晶には、入力映像プレビューや入力信号情報の表示が可能で、タッチパネル操作または本体上部のジョグダイヤルでの操作で、各種設定や出力フォーマットの選択が行える。HDCP付きHDMI信号入力時は5型液晶に「HDCP」マークを表示する(HDCP付きHDMI信号の出力およびSDI信号変換には対応していない)。

また、入力SDIケーブル長測定機能と強化されたSDI入力時のアイパターン表示機能を搭載。X_NEO1_PLUSでは疑似アニメーションだったSDIアイパターンは、実際に入力されたSDI信号の値を基に品質を波形とUI値で表示し、信号のゆらぎ(ジッタ)の状態を確認できる方式にグレードアップ。入力SDIケーブル長測定は、入力信号を基にSDIケーブル長と信号品質を簡易表示(入力SDI信号の品質を基に算出を行うため、実際のケーブル長とは異なる)。SDIアイパターンとSDIケーブル長の測定が可能となる事で、映像送出・伝送シーンにおいて多数利用されているSDI信号の品質確認が現場にて容易に行えるとしている。

ループチェック機能を搭載

テストパターンジェネレーター機能を搭載し、SMPTEカラーバー/パソロジカル/グレー/ブラックのテストパターン出力が可能。ソースが無い環境や、ソースからの出力信号が不確定な場合でも、X_TS_miniに接続されたシンク機器へ信号出力が可能。さらに、これまでにはないループチェック機能を搭載。テストパターンの出力と入力信号の測定を同時に行うことができるため、設置環境の試験と測定をX_TS_mini1台で実施でき、現場での映像チェックにすばやく対応するとしている。

X_TS_miniと同時発売の「XSD」は、2Uサイズの19インチラックへの取り付けに最適なX_TS_mini専用マウントユニット。X_TS_miniを最大3台まで取り付け可能で、既設の19インチラックへの設置が簡単に行える。

本体下部には1/4インチネジ穴を搭載しており、カメラ等への取付けにも対応。撮影時の映像確認用としても使用できる。また、同時発売のX_TS_mini専用バッテリープレート(キヤノン製「LP-E6」用「NBP-CL-M」、ソニー製Lシリーズ用「NBP-SL-M」)を利用することでバッテリー駆動に対応。バッテリープレートは、X_TS_miniの背面に装着可能。