Blackmagic Designの発表によると、今年のFestival Beauregardのメインステージに、Blackmagic URSA BroadcastおよびATEM Camera Control Panelを用いた、マルチカムSMPTE光ファイバー・ソリューションが設置され、ファットボーイ・スリム、インターポール、ディスクロージャーなどのライブパフォーマンスのキャプチャに使用されたという。
Chateau de Beauregardで開催された、今年11回目となる同フェスティバルは、地元フランスと世界各国のアーティストが一堂に会する、ポップ、ロック、パンク、ダンスの祭典。このイベントにおける、バックエンドのビデオシステムおよびカメラパッケージは、F&G Productionsにより供給された。
F&G Productionsの共同創始者のアレクシス・グランディン氏は次のようにコメントしている。
過去数年にわたりBlackmagic Designのライブプロダクション・ハードウェアを使用しており、今年ついにカメラも同社の製品を購入することになったのですが、その性能に満足しています。
Blackmagic Designの光ファイバー・ソリューションと組み合わせることで、1本のケーブルですべてのビデオとコミュニケーションを送信でき、本当に作業が楽に行えました。
ステージの左右には、5mx4mの画面が設置された。また、コントロール室は100m離れた場所に仮設され、そこでATEM 2 M/E Production Studio 4KとATEM 1 M/E Advanced Panelを用いて、ミキシングが行われた。
コントロール室ではHyperDeck Studio Miniで、イベントのハイライトを収めるために、一部のアーティストのパフォーマンスの収録も行いました。しかし、グループが直接ジブからのISO収録を希望することもあったので、内蔵のSDHCスロットには助けられました。おかげで、そのような要望に応えられました。
このカスタムメイドのソリューションには、DeckLink Duo 2がグラフィックや文字の再生に使用され、ATEM Software Controlが、スイッチャーのメディアプールに保存したロゴの組み込みを行った。
URSA Broadcastは、舞台正面とジブクレーンに1台ずつ設置され、残りの3台は肩乗せで使用された。そのうち1台は、ワイヤレスで撮影を行った。
B4がネイティブでサポートされているので、手持ちのFujinonのレンズを使用できました。これは、本当に思いがけない利点でした。また、カメラの低照明条件でのパフォーマンスには大変感心しています。ゲインレベルを12dbに上げる必要があっても、日没後にノイズが生じることはありませんでした。
カメラ信号のカラーをマッチさせるために、F&G ProductionsはATEM Camera Control PanelとSmartScope Duo 4Kに内蔵されている波形モニタリングを使用した。
アーティストからの他のリクエストの一つに、イメージを白黒にして欲しいというのがありました。彼らは大変な作業だろうと思ったようですが、ATEM Camera Control Panelでは瞬時に実行でき、私たちの作業の速さに大変喜んでいました。
今までは、イベントごとにカメラをレンタルしていましたが、今まで支払った額を累算すると多大な費用になります。URSA Broadcastの費用効果の高さには大変驚かされています。一年以内に元が取れると確信しています。