LiveUは、5Gに完全準拠した新しい5G向けLU600ソリューション「LU600 5G」を発表した。
5Gモデムを内蔵したLU600 5Gは、5Gおよび4G用のサブ6GHz帯の周波数をカバーする高効率アンテナを搭載。また、LiveUの4K HEVCテクノロジーに対応している。
世界中の5G通信の周波数をサポートするLU600 5Gは、通信の混雑したエリアでも、超低遅延、最高品質のビデオと解像度、高速のファイルアップロードなどが可能だとしている。5Gによって実現される超低遅延化は、特にスポーツの4K映像のライブ配信に役立つとし、山間部や構築中のネットワークなど、5Gが利用できない環境でライブ配信を行う場合でも、LiveUユニットは3G/4G/5Gの中で利用可能なネットワークを自動的に結合し、シームレスに提供可能。
米国では、LiveUとAT&Tが提携してニュースやスポーツの生放送を行っており、5GテクノロジーがLiveUユニットを使用したライブ中継映像の制作に実際に及ぼす影響とパフォーマンスの向上についてテストを行っている。最近では、NBA Summer Leagueの中継で5Gを活用したテストを行った。他にも、LiveUはイタリアのVodafoneや韓国のKT Corporationなどの通信事業者と5Gのテストやイベントに参加している。また、韓国ではSKテレコムの5G無線ネットワークを通じて、建国100周年の記念オーケストラを世界5カ国に向けてライブ配信することに成功したという。
LiveUのCEO兼共同設立者であるSamuel Wasserman氏は次のようにコメントしている。
LiveUは常に放送技術の最前線に立ってきました。5Gは世界中の主要都市で急速に展開されており、私たちはこれまで以上に最先端を行くことを約束します。5Gモデムを統合した新しいLU600 5Gは、次世代の5Gネットワークが提供する高速性と高帯域幅を最大限に活用します。
なお、LU600 5Gは、2019年9月13日~17日までオランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2019」の同社ブース(ホール3/ブースNo.B62)にて展示予定。