パナソニックは、同社のフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」からATOMOS社製HDMIフィールドモニター/レコーダー「NINJA V」へHDMI経由で最大5.9K29.97pの動画RAWデータ出力を可能にするファームウェアを開発中であることを発表した。2020年春を目処に提供予定。
LUMIX S1Hは、6K24p(横縦比3:2)、5.9K29.97p(同16:9)、10bit Cinema4K 59.94p動画記録を実現したフルサイズミラーレス一眼カメラで、業務用シネマカメラと同水準の映像クオリティおよびミラーレス一眼カメラシステムならではの機動力を兼ね備えたデジタルカメラとして、2019年9月下旬よりグローバル市場に順次導入予定。
同社はこれまで、静止画とともに動画性能を強化したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH」シリーズにおいて4:2:2 10bit 4K動画のHDMI経由での外部記録で連携するなど、プロフェッショナル向けにカメラ周辺機器を手掛けるATOMOS社と良好な関係を築いてきたという。
今回、同社との協働により、LUMIX S1HからHDMI経由で最大5.9K29.97p、および、Cinema4K 59.94pの動画RAWデータを出力するファームウェアを開発。これにより、ATOMOS社製NINJA VにてApple ProRes RAW記録を可能にする、プロフェッショナル映像制作ソリューションの提供を目指している。
なお、同ファームウェアを搭載した試作機は2019年9月13日~17日の5日間、オランダのRAIアムステルダムコンベンションセンターにて開催中の欧州放送機器展「IBC2019」の同社ブース(ホール11/ブースNo.C45)にて実機展示を行っている。