株式会社ニコンの子会社、株式会社ニコンイメージングジャパンは、ニコンZマウントを採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ対応の、大口径標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を受注生産で発売する。受注開始は2019年10月12日10時予定。希望小売価格は税別1,150,000円。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctは、内径55mmの大口径「Zマウント」とフランジバック16mmの組み合わせがもたらすレンズ設計自由度を活かし、ニコン史上最も明るい開放F値0.95を実現。1977年に発売された標準単焦点レンズ「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」の設計思想を引き継ぎ、光学性能を追求しているという。
レンズ構成10群17枚の光学系には、新たに高屈折率硝材を使用した大口径の「研削非球面レンズ」を含む非球面レンズ3枚、EDレンズ4枚を採用。歪曲収差や球面収差などの収差に対して、高いレベルでの補正を実現したという。さらに、同社独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」を採用しており、この2つのコーティングを併用することで、入射光に起因するゴースト、フレアを低減し、抜けの良いクリアな画像が得られるとしている。
「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」カットモデル
また、外観パーツは全て金属切削加工で造り上げており、黄色に色入れした「Noct」の文字が刻印がされている。フォーカスリングとコントロールリングは滑らかで精密な操作性を実現。
「トランクケースCT-101」
「Noct」のロゴがあしらわれた付属の専用トランクケースは、レンズを収納できるだけでなく、レンズ構成図が描かれたケース内カバーの下にも収納部を設けている。NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctの主な特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 「ニコンZマウントシステム」の光学性能を象徴するニコン史上最も明るい開放F値0.95
- 開放F値0.95ならではの極めて浅い被写界深度と大きく美しいボケ味
- 至近から無限遠まで撮影距離を問わず、絞り開放でも非常に高いピント面の解像力
- ピント面から遠ざかるにつれてなだらかに変化する理想的なボケの連続性がもたらす、独自の空間表現
- 鮮明な夜景撮影や天体撮影が可能な、絞り開放から点を点として描写する卓越した点像再現性
- 高屈折率硝材を使用した面精度の高い大口径の「研削非球面レンズ」を新たに採用したことで、強力かつ高精度に収差を補正
- ニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」の併用で、ゴースト、フレアをより効果的に抑制
- 静粛で滑らかな操作感で静止画と動画の快適な撮影操作をサポートする、適度なトルクの「コントロールリング」と「フォーカスリング」
- 割り当てられる機能が豊富で便利な「レンズFnボタン」
- 暗い所でもファインダーを覗くことなく、絞り値や撮影距離、被写界深度などの情報を確認できる「レンズ情報パネル」
- 防塵・防滴に配慮した設計と、フッ素コート採用による優れた防汚性能
- 高精度な絞り制御ができる電磁絞り機構
- フード内面の反射光を効果的に低減するフロック加工のレンズフード(付属)