株式会社朋栄は、朋栄エレテックス製4K対応テスト信号発生器「ESG-4200」を発売した。希望小売価格は税別198万円。
ESG-4200は、UHD/DCI 4Kに対応したテスト信号発生器。12G-SDI/6G-SDI(ESG-42-6Gオプションが必要)出力に加え、IPストリーム出力を搭載しており、IPフォーマットはSMPTE ST 2022-6、SMPTE ST 2110(対応予定)に対応する。
4K SDI信号は、フレームレートが60p/59.94p/50pの場合は12G-SDI 4分配およびQuad link 3G-SDIで出力、30p/29.97p/25p/24p/23.98pの場合は、6G-SDI 4分配およびDual link 3G-SDI、Quad link 1.5G-SDIで出力(12G-SDIは2SI、その他は2SI/SQDに対応)。IP信号は、1080/59.94i 2ストリームを2分配で出力する。音声信号は4K 12G/6G/3G-SDIで32チャネル(DCI 4Kの場合は16チャネル)、3G/HD-SDIおよびIPでは16チャネルをエンベデッドして出力する。
信号発生部は、標準で1系統(SG-1)の分配出力だが、オプション追加で2系統(SG-1、SG-2)の出力に対応。それぞれの系統で独立した制御、設定が可能。
4K信号は、カラリメトリをITU-R BT.2020またはBT.709から選択可能。オプションで、PQまたはHLGの評価チャートも用意しており、HDR制作における画質評価に活用することも可能だとしている。
10種類のUSERパターンに対しPAYLOAD IDを個別に設定可能。PAYLOAD IDの設定では、HDRおよびカラリメトリを指定でき、さらにPAYLOAD ID内の個別のbitを自由に指定できる。
テストパターンは、カラーバーなどの標準テストパターンのほか、PCなどで作成したUSERパターンも10種類登録可能。横、縦、縦横同時、シーケンス、ランダムにスクロール表示することができ、英数字最大32文字のタイトルやビットマップのロゴ画像を重ねて表示させ、スクロールさせることも可能(ロゴ画像は標準テストパターンに表示可能)。
また、ホワイトやブラック信号を挿入するフラッシュ機能を搭載。タイムコード、チャネル番号の表示にも対応している。音声信号は、1kHzなどの標準テスト信号のほか、WAVファイル(リニアPCM)を、30秒10種類(32チャネル)登録できる。