EOS C300 Mark IIやEVA1で.braw記録をサポートするVideo Assist 12G HDR登場

Blackmagic Designブースは、URSAシリーズやPocket Cinema Cameraシリーズ、DaVinci Resolveなど注目製品の宝庫だ。そんなBlackmagic Designブース今年のイチオシは、IBC 2019で発表された製品で、国内初公開のBlackmagic Video Assist 12G HDRだ。

Blackmagic Video Assist 5 12G HDR(税別89,980円)

Blackmagic Video Assist 7 12G HDR(税別113,800円)

Blackmagic Video Assist 12G HDRの展示コーナーでは、あえて他社製カメラと組み合わせてデモが行われていた。というのも、キヤノンのEOS C300 Mark II、パナソニックのEVA1の2種類のカメラにはRAWデータ信号を出す機能があり、Video Assist 12G HDRと組み合わせてBlackmagic Designの独自コーデック「Blackmagic RAW」でRAW収録が可能になったからだ。

Blackmagic RAWは、RAWだが軽くて編集しやすい、なおかつデータ量を豊富に持っているのを特徴としており、これまでカメラの対応機種は自社製品のURSAカメラシリーズやPocket Cinema Cameraシリーズだけだった。しかし、Video Assist 12G HDRでは、他社製カメラもサポートというのはビッグニュースだった。RAW収録のレコーダーといえばProResRAW対応のATOMOSが業界をリードしているが、今後、Video Assist 12G HDRに対応してBlackmagic RAW収録できるカメラが増えてくることが予想される。

そのほかの特徴としては、2500nitsと明るくて発色も向上したモニターやタリーインジケーター、4つの内蔵スコープ、改善されたフォーカスアシスト機能、3D LUTなどを強化している。7インチと5インチをラインナップし、スクリーンサイズ1920×1200、HDMIや12G-SDIの両方の入力に対応する。

Video Assist 12G HDRとEOS C300 Mark IIを組み合わせることでBlackmagic RAWの収録が可能

EVA1との組み合わせでもBlackmagic RAW収録が可能

HDMI4入力切り替えやケーブル1本で配信可能なATEM Miniが登場

フォーマット変換に対応した4つのHDMI入力、WebカメラUSB出力、DVE、クロマキー、Fairlightオーディオミキサーなどを搭載したATEM Mini

このほかのブースイチオシ製品はInter BEE初日に出荷を開始したばかりのATEM Miniだ。これまでのBlackmagic Design製品と少し異なる点は、YouTubeのライブ配信やSkypeを使ったビジネスプレゼンテーションに特化して設計された低価格のライブプロダクションスイッチャーということ。しかし、機能はかなり充実している。

4入力あるHDMIソースの切り替えが可能で、2つのステレオオーディオ入力を装備し、PinPやクロマキー合成も可能。また、HDMI出力とUSBウェブカム出力に対応。USBコネクターを搭載しており、接続するとソフトウェアは一般的なWebカムとして認識するようになっている。これだけの機能を実現しながら、税別35,980円というのは驚きだ。

4系統のHDMI入力や2系統のステレオオーディオチャンネルを搭載する