国立映画アーカイブは、2020年1月4日~1月19日の期間中、特集上映・トークイベント「映画監督 河瀨直美」を開催中だ。トークイベントは、期間中の1月9日~1月12日と1月18日~1月19日に行われる。会場は国立映画アーカイブの長瀬記念ホールOZU(2階)。

河瀨直美氏は、1997年「萌の朱雀」で史上最年少のカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞し、徹底した自我の探究と日本の風土、自然、文化をとらえた作品によって国際的に高い評価を受けている。また、東京2020オリンピック競技大会公式映画監督も務めることが決定している。

上映作品は、初めて8mmキャメラを手にして撮り上げた習作から、肉親との関係を記録し、新たな個人映画作家の登場を印象づけた「につつまれて」「かたつもり」、長篇第1作にして世界にその存在を知らしめた「萌の朱雀」、カンヌ国際映画祭グランプリを獲得した「殯もがりの森」、樹木希林の最後の主演作にして、キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画ベスト・テン第3位に選ばれるなど大きな反響を呼んだ「あん」、そして目下の最新作「Vision」までとなっている。