Blackmagic Designの発表によると、イギリスのガールズグループ、リトル・ミックスのヨーロッパツアー「LM5」のライブビデオ制作に、Blackmagic Designの撮影・コントロールハードウェアが使用されたという。制作を担当したのはLED Shed。そのソリューションの中軸は、光ファイバー接続したURSA Mini Proと、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kだった。
撮影およびIMAGへの送信にはマルチカメラの光ファイバー・ワークフローが採用された。URSA Mini Proカメラは、トラック&ドリーシステムのピットに2台、もう2台がステージ正面、さらにもう1台がCanon 96x 4K望遠レンズを装着してアリーナ後部の高い位置に配置され、会場全体に飛び出した三角形のプラットフォームが撮影された。
LED Shedのルーク・レヴィット氏は次のようにコメントしている。
通常、ピットで使用するのはカメラ1台です。しかし、ステージ上のアクションが非常にスピーディだったので、2台使用することですべての振り付けを捉えることができました。ステージ上のアクションを会場内の全員から見えるようにすることは、映像監督である私たちの役目です。それらのアクションを反映させるには、カメラの動きをできるだけ大きくすることが不可欠です。
グループのメンバーがそれぞれ歌うボーカルラインは、個別にキャプチャする必要があります。私たちは事前にショーの絵コンテを描き、大量のメモを取ります。そうすることで、重要な瞬間を逃すことはありません。
スクリーンは合計8台使用された。2台がステージ両脇のIMAGで、6台がステージ上のLEDスクリーンだった。
私たちが“破片”と呼んでいる4台の三角形LEDスクリーンが六角形のバックウォールを囲んでおり、天井には山型のスクリーンがありました。すべてDesay X5.2の正方形タイルで作れられたものでした。
ライブカメラの映像は、Black Skull CreativeとNorth House Productionsが協力して作成したコンテンツと統合された。ショーの幕間では、女性の権限を鼓舞するメッセージを伝えたり、グループが8年間の活動期間中に直面した批判に対処したりする映像も使用された。撮影は1080p25で行われた。
全スクリーンが4Kでした。約5000万ピクセルを埋める必要があったので、少しのアップスケーリングが必要でした。映像のミックスは、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KとATEM 1 M/E Advanced Panelで行われました。最終的には、ショーのコンテンツなど、すべてがDisguise D3メディアサーバーに送信されました。D3のプログラミングを使用して、すべてを統合し、アップスケーリングしました。