株式会社リコー、リコーイメージング株式会社は、防滴構造を備えた小型・軽量のデジタル一眼カメラ用望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WR」を2020年2月14日に発売する。希望小売価格は税別155,000円。

同レンズは、本体重量約819gと小型・軽量設計で、35ミリフルサイズイメージセンサーのイメージサークルをカバー。焦点距離70~210mm相当の画角が得られ、手持ち撮影もしやすく、APS-Cのカメラに装着すると、107~322mm相当(35ミリ判換算値)となり、小型軽量と相まってAPS-Cのカメラシステムにも使いやすい望遠ズームレンズだとしている。

14群20枚のレンズ構成に特殊低分散(ED)ガラス3枚と異常低分散ガラス2枚を採用し、色収差や歪曲収差、コマ収差を徹底的に良好に補正し、コントラストが高く周辺まで高解像な描写を実現。また、最短撮影距離が0.95mを実現したことに加え、レンズがAF時に伸びないので使いやすく、自然風景や前後のボケを活かした街角の撮影から動植物などのクローズアップ撮影、また機動力を活かしたスポーツや動物の撮影までさまざまなフィールドで手軽に撮影が楽しめるとしている。

可視光域における平均反射率を従来比で約50%以下に抑えたマルチコーティング「HD(High Definition)コーティング」を採用しており、従来のマルチコーティングに比べ、より反射が少なく透過率が高いため、逆光などの厳しい撮影条件下でのゴーストやフレアーの発生を効果的に抑える。

レンズ内部に水滴が入りにくい防滴構造を採用しているため、防滴構造を採用した同社デジタル一眼レフカメラボディと組み合わせることで、雨天や霧の中、水しぶきのかかる場所での信頼性が向上。

レンズ前面にSP(Super Protect)コーティングを採用。特殊なフッ素系物質を蒸着させることで撥水性と撥油性を備え、汚れがつきにくく、指紋などの油汚れも簡単に落とすことができる。

レンズ内超音波モーター(SDM)

レンズ内に搭載した超音波モーター(SDM)により、高速で静かなAFを実現。その他にも、オートフォーカスのモードでシャッターボタンを半押ししたまま、ピントを合わせた後、切り替え操作なくマニュアルでのピント合わせができる「クイックシフト・フォーカス・システム(Quick-shift Focus System)」や、フォーカス範囲を制限してAF時間の短縮ができる2段階の「フォーカスレンジリミッター」を搭載。動画モードでは滑らかで高精度な露出制御が可能となる電磁絞りを採用している(対応機種:PENTAX K-1 Mark II、K-1、K-3 II、K-3、KP、K-70、K-50、K-S2、K-S1)。