EIZO株式会社は、31.1型・DCI 4K(4096×2160)解像度のHDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG3146」(以下:CG3146)を2020年5月に発売する。希望小売価格はオープン、EIZOダイレクト販売価格は税込3,278,000円。
CG3146は、ColorEdge PROMINENCE CG3145-BSの後継機種であり、映像制作での最終色調整(カラーグレーディング)に使用するHDR対応のリファレンスモニター。1000cd/m2の高輝度表示を正確に測定できるEIZO独自のキャリブレーションセンサーを、HDRリファレンスモニターとして初めてモニター筐体上部に内蔵。無償の専用カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」を使用することで、手間なく目的に沿った表示に画面を調整可能。また、定期的な再調整を自動で実施するため、経年変化による輝度や色度のずれを補正し、常に正しい表示を保つという。
12G-SDIまで対応の入力/出力端子を1系統、3G-SDIまで対応の入力/出力端子を3系統の計4系統のSDI端子を搭載。12G-SDI入出力では、同軸ケーブル1本で4K信号を伝送する。SDI出力端子を備えた撮影カメラと直接接続できるため、撮影現場での映像確認やリファレンスに有効だという。また、既存の4K機器との接続に、4系統すべてを使ってQuad Link 3G-SDI接続も可能(Quad Link 3G-SDIの伝送方式は2SI(2 Sample Interleave)のみ対応)。
SDI信号のビデオペイロードIDやHDMI信号のメタデータに連動して、モニターのカラー設定(輝度・ガンマ(EOTF)・色域)が自動で切替わるSync Signal機能を搭載。手動でカラー設定を切替える必要がないため、切替え忘れや設定ミスを抑止。SDR/HDRなど複数のプロジェクトを同時進行する場合も、正しい色表示のもと安心して作業に取組めるとしている。
モニター前面に調整ダイヤルを装備しており、従来のボタン式に比べてすばやく正確に設定値を微調整でき、スムーズな操作感を実現。輝度・黒レベル・ガンマ(EOTF)・システムガンマは、「Quick Check」機能に対応。Quick Check機能では、これらの値を一時的に変更した信号の見え方をプレビューできるため、暗部のディテール追及など、実際の表示と照らし合わせながらの作業に有効だ。
補正機能の改善により、電源を入れてからわずか3分で輝度、色度、階調特性が安定。そのほかにも、放送される表示エリアを示すセーフエリアマーカー、任意の比率を設定できるアスペクトマーカー機能が改良されている。表示エリアの外枠やワイプの小枠など、最大3種類のマーカーを同時に表示可能。