ハッセルブラッドは、画像処理ソフトウェアのファームウェアアップデート「Phocus 3.5」「Phocus Mobile 2 1.0.1」を発表した。同社Webページにてダウンロード可能。
ハッセルブラッド純正のPC用画像処理ソフトウェアPhocusの新バージョン3.5へのアップデートにより、ミディアムフォーマットで撮影するフォトグラファー向けに強化された編集能力を提供。テザー撮影や遠隔ライブビュー、ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューションによるカラーマネジメント、調整レイヤー、自動モワレ除去、デジタルレンズ補正などの機能を搭載。Phocus3.5ではこれらの機能に加え、新たにフリンジ軽減ツールによる高コントラスト時のパープルやグリーンフリンジの除去、より改善されたコントラスト及び輝度の調整ツール、輝度コントロールを実現するためにトーンカーブに追加されたLumaモードが新しく加わっただけでなく、全体の処理能力もさらに向上しているという。Phocus 3.5の主な特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
フリンジ軽減ツール
新しいフリンジ軽減ツールにより、高コントラストへの調整時などに発生しやすいパープルやグリーンフリンジを簡単に除去することが可能です。適用するエリアを選択するだけで自動的に適用量と範囲が設定されるだけでなく、必要に応じて手動で調整することもできます。さらにこの機能は調整レイヤーでも使用可能です。改善されたコントラストと輝度調整
露出ツールはV3にアップデートされ、コントラストと輝度のトーン調整のための改善されたアルゴリズムが追加されました。色再現性に悪影響を与えることなく、輝度をより高精度でコントロールすることが可能になり、より細かな補正を実現します。トーンカーブツールに追加されたLumaモード
トーンカーブの調整画面に追加されたLumaモードは、RGBモードでの補正に比べ、色再現性への影響を最小に抑えながら輝度を微細に調整することが可能です。強化された処理能力
GPUの使用率増加により、画像の書き出し時および高解像度画像のプレビュー表示のパフォーマンスが向上します。なお、この性能を発揮するためには、外部GPU使用の設定がオンになっている必要があります。特に4ショットおよび6ショットの画像を連続で書き出す際のパフォーマンスに大きな改善が見られます。
Phocus Mobile 2は、RAWデータのインポート、編集、レーティング、およびフルサイズJPEGのインポート、レーティングが可能。Phocus Mobile 2 1.0.1アップデートには、ビューアに取り込まれた直後の画像拡大表示およびスクロール機能の追加、XCD 45Pのレンズ補正、およびよりシームレスなモバイルエクスペリエンスのためのシステムのさまざまな機能向上が含まれる。