株式会社フォトロンは、小型軽量の高速度カメラ「FASTCAM Nova S16」を発売する。価格は税別10,000,000円から。
FASTCAM Nova S16は、100万画素(1024×1024画素)解像度で16,000コマ/秒、最高撮影速度110万コマ/秒の高速撮影が可能。同シリーズのS12と比較して撮影性能が約25%向上している。
本体サイズは、(W)120.0mm×(H)120.0mm×(D)217.2mm、重量3.3kgと、片手で持ち運びできる小型軽量ボディ。密閉筐体かつ最大30Gの耐衝撃性能を持ち、あらゆる場所に持ち運びできる携帯性を実現したという。
小型ジェットエンジンの青炎と輝炎を撮影した画像と撮影風景
同社の高速CMOSセンサーを新たに改良し、低ノイズかつISOモノクロ64,000/カラー16,000の超高感度性能を実現。従来では撮影が困難だった暗部の撮影が可能だ。エンジン燃焼、流体、DIC(ひずみ解析)などの撮影に最適だとしている。
FAST Drive用ホルダーを装着したFASTCAM Nova S16とFAST Drive(4TB)
専用SSDのFAST Drive 4TBに対応しており、超高速データ保存が可能。従来比約10倍のデータ転送速度により10分の待ち時間を1分に短縮可能。
EFレンズを装着したFASTCAM Nova S16
一般的な高速度カメラで採用されているGタイプFマウント、Cマウントに加え、オプションでEFマウントにも対応。絞りとフォーカスをコントロールPCから遠隔操作可能。
デュアルスロープシャッター機能を使いLED照明で撮影したアーク溶接の画像
その他にも、パルスレーザーとの同期には必須となる「ランダムリセットトリガモード」、エンジンのクランク角度信号など周期が不定期な信号と同期撮影が可能な「可変周波数同期機能」、金属やアーク溶接などの極端に明るい部分のみを暗くし、ダイナミックレンジを拡大して撮影できる「デュアルスロープシャッター機能」、微小体の撮影時に役立つ「ファン停止機能」など、さまざまな撮影、計測に役立つ機能を搭載している。