Telestream社は、放送/制作/配信ネットワーク向けのビデオモニタリングソリューション「Inspect 2110」を発表した。
Inspect 2110は、同社のIQソリューションのモニタリング製品群のラインアップに新たに追加された製品で、運用スタッフ、ネットワークエンジニア、コンテンツ制作者向けに、放送および制作施設のST 2110ビデオストリームを監視。ネットワークを流れるビデオが正しく想定通りに動作し、同期しているかを確認できるため、放送局はSDIからIPへの移行が可能になり、IP化による柔軟性、スケール、移行、効率性の面で複数の恩恵を受けられるようになるという。
Inspect 2110は、人員が限られた中でも、複雑で成長を続けるダイナミックな放送用IPネットワークの監視が可能。個々の番組はネットワークを通して追跡され、いかなるストリーム上でも映像コンテンツがメディア/フォーマット/音声/メタデータの点で、正常かどうか確認できる。また、冗長化されたシステムの両方が同じ状態で、どちらの側にも劣化がないことや、PTPシステムの同期を確認し、ネットワークトラフィックの想定通りの正しい動作を保証している。
同ビデオモニタリングソリューションは、Telestream社のIPメディア解析プラットフォームであるPRISMへのダイレクトリンク機能も備えている。Telestream IQ管理システムが、ネットワーク上で番組に関連した可視性を提供すると同時に、迅速なトラブルシューティングを実現する。
Telestream社のプロダクトマネジメント ヴァイスプレジデントのIan Valentine氏は以下のようにコメントしている。
放送におけるSDIからIPへの移行には多くの利点がありますが、ビデオネットワークの可視化と迅速な診断が課題になっています。Inspect 2110は、自動的にIPビデオネットワークを可視化して、放送事業者がIPビデオネットワークが想定通りに機能しているか確認できるツールを提供します。
詳細な解析を行うためのInspect 2110からPRISMへのダイレクトリンク接続、加えてInspect 2110の追跡を行うために番組を集中化する当社の優れたIQ管理システムにより、Telestreamは独自の完全なソリューションを提供します。