キヤノンは、EOS Rシステムの交換レンズ「RFレンズ」専用エクステンダーとして、RFレンズの焦点距離を1.4倍に伸ばす「エクステンダー RF1.4×」と、2倍に伸ばす「エクステンダーRF2×」を2020年7月下旬に発売する。ともに希望小売価格はオープン、市場想定価格はRF1.4×が税別63,000円、RF2×が税別75,000円。以前、2020年中の発売を目指し開発発表していたもの。
エクステンダーは、RFマウントのカメラボディーとRFレンズの間に装着し、レンズの焦点距離を伸ばすもの。現在対応するRFレンズは以下の通り。
対応レンズ | 焦点距離/開放F値 | |
エクステンダーRF1.4×装着時 | エクステンダーRF2×装着時 | |
RF600mm F11 IS STM | 840mm/F16 | 1,200mm/F22 |
RF800mm F11 IS STM | 1,120mm/F16 | 1,600mm/F22 |
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM※ | 420mm~700mm/F8~10 | 600mm~1,000mm/F11~14 |
※エクステンダー使用時のズーム操作の範囲は焦点距離300mm~500mm
エクステンダーRF1.4×のレンズ構成は4群7枚。エクステンダーRF2×のレンズ構成は5群9枚。いずれも、高屈折率・低分散の光学硝材の採用により画質劣化の原因となる諸収差を低減。空気との接触面を減らす3枚接合レンズの採用やコーティングの適正化によりゴーストの発生を抑制。
マウント部や操作部に防じん・防滴構造を採用。質量の大きい超望遠レンズの装着に配慮した高い耐久性と耐振動衝撃性を実現。太陽光に含まれる赤外線を反射させることでレンズの温度上昇を抑制する遮熱塗料を採用している。