富士フイルム株式会社は、屈曲型二軸回転機構レンズを搭載した超短焦点プロジェクター「Zシリーズ」の新たなラインアップとして、高輝度8000ルーメン(lm)の映像とクラス最小・最軽量を実現した「FUJIFILM PROJECTOR Z8000」(以下:FP-Z8000)の開発を発表した。2021年初めに発売予定で、価格は未定。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。
FP-Z8000は、「FP-Z5000」の特長をそのままに、光の透過率が高いレンズとレーザー光源を採用し、高輝度8000lmの映像を実現したプロジェクター。ボディ内部の部品を最適に配置することで、最小幅460mm×奥行510mm×高さ163mm(レンズ収納時、高さ調整脚・突起部を除く本体寸法)、質量約19kgのコンパクトデザインを実現している。また、縦置き・横置きの両方に対応しているため、利用環境に応じて設置方法を選択でき、これまでデッドスペースであった場所を有効活用した空間演出が可能だとしている。
屈曲型二軸回転機構レンズの採用により、本体を動かさずにさまざまな方向への投写が可能。壁やスクリーンのみならず、天井や床などにも簡単に映像を映し出すことが可能。TR値0.34の超短焦点レンズにより、72cmの至近距離から100インチの大画面映像を投写できる。
従来のミラー方式の超短焦点プロジェクターで生じるオフセットをなくし、投写面を最大限活かした空間演出が可能
上図のようになゼロオフセット投写に対応。従来のミラー方式による超短焦点プロジェクターで生じるオフセットをなくし、投写面を最大限活かした空間演出が行える。また、1.1倍の光学ズームを備えているため、プロジェクターの位置を動かすことなく、投写映像の大きさを調整可能。
上下70%、左右35%のレンズシフト機能を実現
大口径非球面レンズを採用し、上下70%、左右35%のレンズシフト機能を実現。プロジェクター本体の位置やレンズの向きを変えることなく、広い範囲で投写映像の位置を移動できる。目立たない場所にプロジェクターを設置し映像を投写できるなど、意図通りの空間演出を可能にするとしている。
曲面への投写時に生じる映像の歪みを補正できる「幾何学補正機能」を搭載。湾曲した壁などを活用した空間演出が可能。複数台のFP-Z8000の投写映像をつなぎ合わせ1つの映像を映し出す「エッジブレンディング機能」を搭載しており、迫力のある大画面映像を実現する。
また、4K信号の入力(入力は4K信号だが、出力される映像の解像度は最大1920×1080:フルHD)に対応するHDMIをはじめ、DisplayPortや3G-SDIといったインターフェースを採用している。