Blackmagic Designの発表によると、「ガジェットショー」の最新シリーズにATEM Mini Proが使用されたという。同番組は、バーミンガムのNorth One Televisionが制作しており、ロックダウンとソーシャルディスタンスという課題を乗り越えてオンエアされている。

2004年に始まった「ガジェットショー」は、消費者向けのテクノロジーにフォーカスを当てたテレビ番組。各エピソードを通して、スタジオリンクが使用されている。イギリス国内ではチャンネル5で放送されており、最も長く続いているリターンシリーズの一つである。テクノロジー業界の最新のイノベーションに関するニュース、レビュー、考察などを放送している。

同番組のシニアプロデューサーであるティム・ワッグ氏は次のようにコメントしている。

6月に政府からテレビ制作再開の許可が下りた時、スタジオ収録の準備に残されていた時間はわずか5日間でした。スタッフ全員がリモートワークしていることを考えると、これは非常に厳しいスケジュールでした。

通常は中継車を用意し、20名ほどのスタッフで作業します。しかし現場の安全性とソーシャルディスタンスを守るために、人数を大幅に減らす必要がありました。

「ガジェットショー」では、事前収録した映像(VT)をまず視聴者に見せ、その映像に対するプレゼンターの反応が番組の見せ場となります。これらのエレメントをスタジオ環境に落とし込む方法を模索することが、よりスムーズな番組の進行に繋がります。

これは、ニュースの場面でも役立ちました。ニュースの場面では、会話に視覚的な要素を取り入れるために、コンテンツをスクリーン上に浮かせています。空のテレビスクリーンにフッテージを埋め込むのは、ポスプロで何時間もかかる作業です。

通常の中継車とスタッフが用意できないため、これをクリーンに実行する方法がありませんでした。そこで、代わりとなるポータブルで使い勝手がよく、安価なソリューションが必要だったんです。また、HDMI接続も必要でした。

同番組では、ATEM Mini Proを採用することを決めた。

すべてのグラフィクやフッテージが私のMacBookにロードされていますが、これをHDMI経由でATEM Mini Proに接続するだけで、コンテンツをモニターにシームレスに送信することができました。また、「Wallop of the Week」のコーナーでも、ATEM Mini Proを使用し、Zoomでホストを行いました。

非常にシンプルに見えますが、ATEM Mini Proがなければ、このようなスムーズなワークフローは実現できなかったと思います。ATEM Mini Proのおかでげ、テンポの良い会話を盛り込んだスタジオエレメントを作成し続けることができました。

多くの業界でも同じだと思いますが、コロナの影響で多くの事が制限されています。しかし、私たちは制作会社としてこの状況に対応すべく装備を整えており、Blackmagic Designのようなメーカーにはとても感謝しています。

番組を再開した次の週に、違いに気づかなかったというフィードバックをもらいました。これは、私たち制作チームの創造性と創意工夫の証ですね。