Blackmagic Designの発表によると、アムステルダムの3DアニメーションスタジオであるColorbleedが、ゲーム「9 Monkeys of Shaolin」の発表および発売告知ビデオの制作にFusion Studioを使用したという。
同社は、この横スクロールゲームのビデオ制作において、監督およびプロデュースも担当した。Sobaka Studioにより開発され、Buka Entertainmentによりパブリッシュされた同作は、1970年代のカンフー映画を思い起こさせる作品だ。同作は、中国の平和な村に暮らす漁師Wei Chengとして、村を襲った略奪者により殺された家族や友人の復讐を果たすために戦う姿を描いたゲーム。
Colorbleedは同作のイラストを基に、オリジナルを活かしてFusion Studioでアニメートした告知ビデオを2本制作した。同作は、ムービシーンとゲームのアクションをキャプチャしたプレイ動画をミックスし、壮大なドラマから容赦のない戦闘シーンへと展開していく。Colorbleedのマネージャー兼技術責任のロイ・ニエテラウ氏は次のようにコメントしている。
このゲームの背景となる物語を大変気に入り、これをワンランク上げて、アニメーションをすべて3Dにすることを決めました。特殊エフェクトに特に力を入れて、炎や巻き上がる煙を作成しました。また、2Dのエフェクトで機敏な動きのアニメーションを作りました。
Colorbleedは、ゲーム内のシーンを3Dで再構築した。レイヤリング技術とノードを用いることで、ゲームの告知ビデオのライティングと監督が実行できた。Fusion Studioは、このワークフローに欠かせない存在だったとColorbleedの美術監督であるトム・ハンキンズ氏は語る。
ビデオで物や人がぶつかる際の衝撃は、すべて手で描かれた独自のエフェクトで、これによりアクションを一つ上のレベルに持ち上げることができました。特殊エフェクトにおいて、特定のスタイルを作成するために、入念なリサーチを行い、3Dアニメーションの登場人物とイラストレーションの背景を統合する方法を開発しました。
アートの方向性と正確なタイミングのスキルは、このような複雑な芸当を成功させる上で欠かせません。また、制作を本当に楽しみました。複数のレイヤーを融合させ、優れたルックにする際にFusion Studioを使用しました。
Fusion Studioに豊富に搭載されている、賢いブレンドやグレーディング機能を使用して、様々なシーケンスを通して、ルックをマッチさせました。例えば、ライティングの特殊エフェクトは3Dで模倣したものを作成し、2Dで再構築するのは大変難しいのですが、Fusion Studioではそれがスムーズに実行できました。
Fusion Studioを使用することで、このプロジェクトを含め、作業において大変多くの時間を節約できています。Fusion Studioを習得するのは困難ではなく、ノードに慣れたら、他を使いたいとは考えなくなります。