Blackmagic Designの発表によると、トルコのポストプロダクション施設であるBando Postが、編集、VFX、サウンドデザイン、最終的なグレーディングを含むパイプライン全体にDaVinci Resolve Studioを使用しているという。
イスタンブールに拠点を置く同社は、ハイエンドの広告制作における包括的なサービスを提供しており、現在は多様なプロジェクトのポストプロダクションをすべてDaVinci Resolve内で完結させている。同社は、これまでにアディダス、レノボ、トルコの衣料・雑貨ブランドであるLCWなどのCMを手掛けてきた。Bando Postの共同設立者であるA・タマー・チュナージュク氏は次のようにコメントしている。
このスタジオを立ち上げた理由は、様々な声に耳を傾けることで、創造性が膨らんでいくと強く信じていたからです。ポストプロダクションにDaVinci Resolveを導入することは、このビジョンを実現する重要なステップの一つでした。
ユーザーフレンドリーなだけでなく、世界的な競争力を得られるハリウッド品質のポストプロダクション・システムであり、弊社の全部門のスタッフと協力して作業が行えるプロ仕様のマルチユーザー・コラボレーションツールにも手元から簡単にアクセスできます。
同氏によると、このように共同作業が行えることで、作業の速度と精度が大幅に向上し、クライアントに対してスムーズなサービスを提供できるようになったという。
近年の市場での最大の課題は時間です
先日手掛けたプロモーションでは、映像とオーディオのポストプロダクションをわずか24時間で仕上げる必要がありました。ディレクターがオフラインのチェックに来た際、ディレクターの要望に合わせてエディターがカットの変更を適用でき、キャプションを追加した後、カラリストに引継ぎました。カラリストは同じプロジェクトにログインして、ディレクターのメモに従い、デジタルインターミディエイトを完了させました。
ラウンドトリップする必要がないので、はるかに効率的なワークフローとなり、精度も上がりました。以前は、様々なシステムからのEDLの読み込みと書き出しを行っていました。しかし、これはエラーを招くことが多く、特に締め切りの短い広告を扱っている場合は問題となっていました。
才能ある人材を雇用し、その才能にさらに磨きをかけることを他システムより簡単に行えるのもDaVinci Resolveの利点だという。
トルコでは、十代の若者でも学校から帰ってきた後、SNS用に編集、グレーディング、エフェクトの追加を行っています。DaVinci Resolveの統合したワークフローは、そのような状況で理にかなっており、若者の間で人気が高く、そういった人々が弊社のスタッフとなっています。
パイプライン全体を通じた作業を学んでいる、このような才能あふれる若い人たちが、それぞれの希望する分野で働けるようになって欲しいと考えています。ポストプロダクションを通してDaVinci Resolveを使用することで、弊社が掲げるゴールに達することができ、次世代のプロとなる若者達が求めるソリューションを配備した作業環境を整え、将来に備えることができます。