A Little Red Flower

Blackmagic Designの発表によると、北京に拠点を置くポストプロダクションスタジオHomeboyが、DaVinci Resolve 17およびDaVinci Resolve Advanced Panelを使用して、中国の大ヒット映画「A Little Red Flower(英題)」をグレーディングしたという。

A Little Red Flower

「A Little Red Flower」は、韓延監督がメガホンを取り、易烊千璽と劉浩存が共演。2015年の「Go Away Mr. Tumor(英題)」に続く、韓監督の「人生三部作」の二作目である同作は、癌と戦う二家族を描いた心温まるストーリー。12月31日にプレミア公開された同作は、1月5日現在までに1億2300万ドルを超える興行収入を記録し、世界最高の興行収入の映画のひとつとなっている。

Homeboyのオーナーであり、カラリストでもある華成氏は、撮影が始まる前に、監督および撮影監督と同作のルックを設定したという。

華氏:現実世界のストーリーなので、監督は自然なルックにしたいと考えていました。撮影監督のクリエイティブな作業をベースに、フィルムエミュレーションLUTを使用してフィルムライクでモダンなルックを作成することにしました。

A Little Red Flower

HomeboyでKodak 2383/2393の様々なPrint Film LUTをテストしてLUTを決定し、カラーをあるべき色に再現できるようLUTを調整した。その後カスタムLUTを使用して、オンセットモニタリングなどのプロダクションを行なった。ベータテストの段階ではあったものの、DaVinci Resolve 17の新機能は「A Little Red Flower」の制作で重要な役割を担ったという。

DaVinci Resolve 17の新機能であるMagic Maskは、Neural Engineによって強化されています。この機能により、人物や特定のエリアを非常に効率的に選択できました。以前はVFXアーティストたちが時間をかけてロトマットを作成する必要があったので、より多くの人材、時間、コストが必要だったんです。Magic Maskのおかげでこれらを削減することができました。

DaVinci Resolve 17の新しい.drbおよび.drtフォーマットは、ビンやタイムラインを別々に書き出し/読み込みできるよう設計されており、データを順序立てて正確に管理するのに最適です。また、DaVinci Resolve 17は、コラボレーティブ・ワークフローにおけるレンダーキャッシュをサポートしています。このため、レンダーサーバーを使えば、カラリストが作成したグレードをチームの誰もがいつでも瞬時にアップデート可能で、ワークステーションのハードウェア要件を減らすことができます。

DaVinci Resolve 12.5で導入されたコラボレーティブ・ワークフローは、信頼性が高く便利です。私たちはPostgreSQLコラボレーティブ・ワークフローを採用しましたが、これにより、カラリスト、アシスタントカラリスト、データ管理およびコンフォーミングのスタッフが同時に作業でき、時間の無駄がなくなりました。カラリストがグレーディングしている際、 コンフォーミングチームが同時にショットを追加・削除でき、さらにアシスタントカラリストがカラリストの指示に従ってショットに調整を加えることもできます。

A Little Red Flower

また、グレーディングを効率的かつ正確に行う鍵となるのはDaVinci Resolve Advanced Panelであると華氏は指摘。DeckLink SDI 4Kカードにより、モニタリング用に12bit 4:4:4品質のイメージを得られたことで、カラーを調整する際のあらゆる決断を自信を持って行えたという。