キヤノン屋内用リモートカメラ「CR-N500」「CR-N300」

キヤノンは、同社初となる屋内向け4K PTZリモートカメラ「CR-N500/CR-N300」を2021年5月下旬より順次発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格はCR-N500が約60万円前後、CR-N300が約35万円前後。カラーはブラックとホワイトの2色。

CR-N500/CR-N300は、業務用ビデオカメラと同等の高画質とIP対応を両立し、業務用途で求められる画質設定が可能な屋内向け4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラ。SDI、HDMIに加え、映像制作現場で普及している「NDI|HX」に対応し、スイッチャーやメディアサーバーなどネットワーク上のNDI対応機器と接続することができる。

キヤノンPTZカメラリモートカメラコントロールアプリ
PC用ソフトウエア「リモートカメラコントロールアプリ」の映像表示イメージ
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また、無償提供するPC用ソフトウエア「リモートカメラコントロールアプリ」を使用することで、PCからIPネットワーク上の複数のカメラを制御でき、従来カメラごとに必要だった撮影・操作の人員を減らし、少人数での撮影オペレーションを実現するという。

CR-N500
CR-N500

CR-N500は、光学15倍ズームレンズ、1.0型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV6」など、業務用ビデオカメラと同じキーデバイスを採用。焦点距離約25.5mm~約382.5mm相当の全ズーム域で4K(3840×2160)/30P、フルHD/60Pの映像を撮影可能。また、動画撮影に適したAF動作と高い追従性を有する「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載している。

0.1度/秒刻みのパン、チルト駆動機構とズームを連動させたPTZ動作を実現。低速から高速まで滑らかな速度変化により、遠隔制御時もスムーズな操作性を実現している。また、Canon Log 3を搭載している。

CR-N300
CR-N300

CR-N300は、光学20倍ズームレンズ、1/2.3型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV6」を搭載。焦点距離約29.3mm~約601mm相当の全ズーム域で高画質な4K/30Pの映像を撮影することができる。本体の大きさは約154mm(幅)×約164mm(奥行き)×約178mm(高さ)と小型ボディーを実現している。

「ポートレート、スポーツ、ローライト、スポットライト」の4種類のシーンモードを搭載し、撮りたい被写体に適した撮影モードを選択可能。0.2度/秒刻みのパン、チルト駆動機構とズームを連動させたPTZ動作を実現し、低速から高速まで滑らかな速度変化を達成しているという。

USB通信の標準規格「UVC(USB Video Class)」に対応し、USB接続時はフルHD/12Pの画質で映像出力可能。PCと本体をUSBケーブルで接続するだけで、WEB会議用のカメラとして使用できる。

キヤノン屋内用リモートカメラ「CR-N500」「CR-N300」
赤外線リモコンによる無線操作や、コントローラー「RC-IP100」とリモートコントロールアプリを活用した操作が可能

CR-N500/CR-N300は、リモートカメラコントローラー「RC-IP100」(別売り)にも対応している。また、LANケーブルによる接続の他にWi-Fi接続により、スマホやタブレット端末からカメラの設定ページを操作可能。PTZやプリセット位置の呼出しなどの操作ができる赤外線リモコン「WL-N01」が付属している。