株式会社朋栄が国内総販売代理店をしているDejero Labs Inc.(以下:Dejero社)は、ライブ中継ソフトウェア「LivePlus for Windows」を発売した。希望小売価格は税込407,000円(年額)。
LivePlus for Windowsは、有線/無線を問わずブロードバンド接続を使用して、遠隔地の現場から最大20Mbps、低遅延0.8秒で高画質の生中継が可能なオールインワンソリューション。現場から放送局にあるDejero WayPointレシーバーにライブ中継しながら、Dejero CuePointリターンサーバーから超低遅延の返し映像や、プロンプター映像を2系統受信可能。中継用の回線は、Dejeroの特許取得済みのSmart Blending Technologyによりイーサネット接続とWi-Fi接続をブレンドすることができ、接続の信頼性を高めているという。Wi-Fi接続には、Wi-Fiホットスポット機器へ直接接続したり、Wi-Fiアクセスポイント機能を持つスマートフォンに接続して携帯回線ネットワーク接続が可能だ。
中継用のカメラは、ラップトップPC内蔵カメラやUSB Webカメラのほか、SDI/HDMIカメラ接続にも対応。スタジオサブから現場への返し映像やプロンプター映像は、Dejero CuePointを使用して250ミリ秒という低遅延で配信することで、ライブ中継で現場とスタジオを連携させることが可能だとしている。
LivePlus for Windowsのユーザーインターフェイスは、カスタマイズでき、画面上や外部モニター上に、カメラプレビューと返し映像またはプロンプター映像を配置し、移動したりサイズ変更しながらオリジナルのディスプレイレイアウトを簡単に作成可能。接続状態の監視とプロンプタースクリプトと同時に、カメラプレビューを直接見ながら、オーバーレイとグラフィックスを考慮したレポーターのカメラ映像上の位置を調整できる。さらに、スタジオサブから現場へのIFB通話または返し映像のオーディオをサポートし、複数の有線/無線によるイヤーモニターのオプションが提供される。
Dejero社で製品管理ディレクターを務めるイボンヌ・モンテローゾ氏は、新しいWindows版ソフトウェアについて次のようにコメントしている。
Dejero LivePlusアプリは、ジャーナリストによるニュース配信の方法を変えました。スマートフォンやタブレットを使って、どこからでも中継できます。最近ではコロナ禍への対応のため、放送局外の場所や、自宅から現場とつないでの中継においても利用されています。こうした利用方法を踏まえ、1画面ですべてを確認できるようにしたLivePlus for Windowsソリューションは、現場とスタジオをさらに簡単に連携できるようにします。中継現場のクルー用のモバイルトランスミッターを事前に増やしておく必要はありません。既存PC機器とLivePlus for Windowsを組みわせて、ジャーナリストたちの現場や自宅からの中継をさらに簡単にしコストも削減できます。