パナソニック株式会社の社内分社であるコネクティッドソリューションズ社は、プロスポーツ、コンサートなどの各種イベントおよび放送局の制作・演出・配信の用途に向けた次世代ライブ映像制作システム「IT/IPプラットフォーム KAIROS」の新メインフレーム「Kairos Core 1000(AT-KC1000T)」を2021年6月に発売する。希望小売価格は税込9,130,000円。
Kairos Core 1000は、KAIROSの映像処理と入出力を受け持つメインフレーム。現在販売中のKairos Core 100よりもさらに性能と機能が向上。ライブ映像制作の現場においては、現行のKairos Core 100(AT-KC100T)と新製品Kairos Core 1000(AT-KC1000T)との2つのラインナップから、ユーザーの用途に応じて選択可能となった。
Kairos Core 1000は、より高性能のCPU/GPUを搭載し、映像処理能力の向上により多層なレイヤー構成を用いたバラエティに富んだ演出を可能にするという。入出力の拡張性と配信機能も進化している。また、現行のKairos Core 100では別売オプションとして提供している4K対応機能、I/O拡張機能、CANVAS機能についてもKairos Core 1000では標準装備となった。Kairos Core 1000の特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
1. 高性能CPU/GPUを搭載し映像処理能力がアップ、出力をHD×20出力(4K×5出力)に拡大
- GPUの映像処理能力アップによりレイヤー数が大幅に増加。より複雑で高度な映像表現が可能。
ME数・KEY数の制約なくエフェクトが可能なKAIROSの特長をさらに拡大。- 同時使用できる出力がHD×20出力/4K×5出力(現行商品※1はHD×16/4K×4)に拡大。
- RTP/SRT/RTMPストリーミングを8入力/2出力(現行商品※1は6入力/2出力)に拡大。RTSPストリーミングを8入力のみ(現行商品※1は6入力)に拡大。
2. 4K対応、I/O拡張、CANVAS機能を標準装備
- 4K対応機能、I/O拡張機能を標準装備することで、4Kを含む映像入出力をオプションなしで実現。
- CANVAS機能を標準装備、8Kに対応。GPUの映像処理能力アップにより、多層な映像構成を駆使した高解像度の8K映像出力が可能。
3. 動画・静止画(RAMプレーヤー、クリッププレーヤー)の記録容量を大幅に増大
- RAMプレーヤー(非圧縮)は64 GBに容量を増大(現行商品※1は24 GB)し、HD約170秒/4K約42秒の映像を保存。クリッププレーヤー(圧縮)は180 GBに容量を増大(現行商品※1は70 GB)し、HD約55分/4K約14分※2の映像を保存。静止画も12 GB(現行商品※1は750 MB)を保存可能。いずれもシステム内で素材として利用が可能。
※1:Kairos Core 100(AT-KC100T)
※2:圧縮映像記録条件:HD:440 Mb/s、1080/59.94p、4:2:2/10 bit、4K:1.63 Gb/s、2160/59.94p、4:2:2/12 bit