EIZO株式会社は、映像伝送規格「SRT(Secure Reliable Transport)」アライアンスに加盟した。また、同社の監視セキュリティ製品がSRTに対応したという。
SRTは、Haivision社が開発したオープンソースの映像伝送プロトコル(規格)。SRTを用いた映像伝送は、通信が安定しない環境においても、高画質で安定しており、低遅延であることから、長距離伝送や屋外からの中継などを行う放送市場に広く普及している。また、セキュリティの向上も図られており、監視セキュリティ市場においても、カメラや周辺機器、ソフトウェアメーカーで採用が進みつつある。
今回SRTに対応した同社製品は、27型IPモニター「DuraVision FDF2711W-IP」とIPデコーディングボックス「DuraVision DX0211-IP」。両製品は複数のIPカメラ(ネットワークカメラ)にLANケーブル・ハブを介して直接接続し、ライブ映像をリアルタイムにデコード表示可能な製品。SRT対応により、ネットワーク通信が安定しない海上などの環境や、長距離伝送が必要な遠隔監視においても、画質、セキュリティともに信頼性の高いライブ映像表示が可能になったとしている。
同社は、FDF2711W-IP、DX0211-IPの定期的なソフトウェアアップデートを行い、常に最新の機能や技術を提供しており、ユーザーは無償で最新ソフトウェアにアップデート可能。また、有償のエンタープライズライセンスや機能拡張ライセンスを購入することでさらなる機能が使用できる。今回のSRTも有償ライセンスでの提供となる。