Blackmagic Design製品事例: Colvin TheatricalによるAACTFest 2021出品作収録の場合

Blackmagic Designの発表によると、Colvin Theatricalが「AACTFest 2021(American Association of Community Theatre)」で上映される11本の地元シアターの演劇に、Blackmagic Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KおよびDaVinci Resolveを使用したという。同プロジェクトは、Colvin Theatricalによる「演劇用マルチカム」の一環であり、Blackmagic Design製品をベースとして、世界中のシアターに向けてシネマライクなビデオおよび配信を提供することを目的とした新サービス。

マルチカム映像の収録および配信を専門とするColvin Theatricalは、北アメリカにおいて、数多くのコミュニティ/スクール・シアターを対象にマルチカムサービスを提供する最初の企業のひとつである。パンデミックが始まって以来、Colvin Theatricalは劇場がパンデミック前の数十倍の規模の視聴者にアクセスできるデジタル・ライブ配信をサポートしてきた。

Blackmagic Design製品事例: Colvin TheatricalによるAACTFest 2021出品作収録の場合

Colvin Theatricalの主宰者であるコーディ・コルヴィン氏は、次のようにコメントしている。

劇場は、チケットの販売だけではもうやっていけません。以前は、演劇を収録することは収益面で現実的ではなく、品質も良くありませんでした。その経験は生の観劇とは程遠いものですし、高額の銀行口座を持つ巨大なコンテンツオーナーでもない限り、使用できるのはせいぜい1台か2台のカメラで、撮影には数週間・ポスプロには数ヶ月かかります。

Blackmagic Design製品を導入したことで、私たちのチームはこの作業を数日でできるようになりました。Blackmagic Designカメラは低価格で使い勝手が良く、シネマライクなルックが得られます。また、どこでも使用できるデザインなので、パフォーマンスのど真ん中で撮影することも可能です。カメラからLUTを選び、そしてATEMスイッチャーと無償版のDaVinci Resolveの操作を学ぶだけです。Blackmagic Designのおかげで、2時間の演劇の映像を1週間で撮影・編集できることを私たちは証明しました。

AACTが主催するAACTFest 2021は、毎年恒例のナショナル・フェスティバル。同イベントでライブ配信される11本の演劇はAACTにより選ばれ、コルヴィン氏と彼のチームはそれらを映像に収める役割を担う。これらの映像は、Broadway on Demandを通じて、世界中の視聴者に配信される予定だ。

Colvin Theatricalは、2週間で11の劇場を訪れ、それぞれの演劇の撮影にはBlackmagic Pocket Cinema Camera 6KとVideo Assist 5" 12G HDRモニターを使用。ATEM Mini Extreme ISOでマルチカムプロダクションのスイッチングし、フッテージはDaVinci Resolve Studioファイルに収録された。これらのファイルはDaVinci Resolve Studioでグレーディングし、編集にはDaVinci Resolve Studioのカットページを使用した。

コルヴィン氏:6人の撮影クルーで、クローズアップ、ワイドアングル、移動ショットなどを撮影しました。Blackmagic Design製品を使用することで、各パフォーマンスが、AACTFestで行われていた場合の生の観劇体験と張り合うものとなり、高品質でシネマライクなプロフェッショナルの基準を保つことができました。

マルチカムの撮影では、視聴者にショーとのリアルな繋がりを届けられます。ほとんどの劇で、ミディアムショット、ワイドショット、2つのクローズアップショットを使用することで、視聴者たちはこれまで実現できなかった方法でパフォーマーたちを近くで見られるようになったのです。

ATEM Miniではライブカットを保存して、また個別のISOカメラフィードでも保存しました。そこからDaVinci Resolveのカットページを使用して、1時間ほどで基本的な編集を仕上げました。

Blackmagic Design製品事例: Colvin TheatricalによるAACTFest 2021出品作収録の場合

Colvin Theatricalの収録した11本の演劇のうちのひとつが「Lonely Planet」である。スポーケンに拠点を置くStage Left Theaterによる同作は、エイズが流行していた時代の2人のゲイ男性のストーリー。コルヴィン氏はこの演劇を70席のシアターで撮影した。2020年の末から、Stage Left Theaterは「Iliad」、「I Am My Own Wife」などのショーを配信してきた。

Stage Leftの芸術監督であるジェレミー・ウィッティントン氏は、次のようにコメントしている。

ウィッティントン氏:演劇の撮影と配信を始めた当初は、周りのシアターコミュニティからの反発がありました。しかし、私たちの試みが成功を収め、観客数を通常より1,000人以上増員できるようになると、潮目が変わりました。今後はライブとシネマティック・シアターが融合されるでしょう。Blackmagic Design製品が、コミュニティ・シアターの世界をどう変えていくのかを考えるとワクワクしますね。

コルヴィン氏の新しい演劇用マルチカムサービスは、Blackmagic Design製品を使用して、学校やコミュニティ、地域、さらにはブロードウェイなど、あらゆるレベルの劇場で再現可能な放送、収録、カラーコレクション、マスタリング、ポストプロダクションを提供する。

コルヴィン氏:Blackmagic Designはシアタープログラムを拡張可能にし、何百万人もの人々が視聴できるようになったことで、すべてを変えました。このため、多くの演劇がライセンスされることになるでしょう。演劇とシネマを高品質で融合させられたことを、私たちは誇りに思っています。劇場やプロデューサーにこのようなサービスを低価格で提供できるのはBlackmagic Design製品のおかげです。

Blackmagic Design製品事例: Colvin TheatricalによるAACTFest 2021出品作収録の場合