Blackmagic Designによると、デジタルメディア業界向けソフトウェア製品およびソリューションのサプライヤーのInterra Systemsが、8Kまでの再生に対応するためにDeckLinkキャプチャ・再生カードとVideo Assistレコーダー/モニターを同社のBATON Media Player（以下：BATON）に統合したという。
BATONは包括的なメディアプレイヤー。ビデオを扱う放送局やその他のメディア会社は、世界各地で使用されている仕様や規制上の要件に準拠した、信頼性が高くエラーのないビデオが必要となるため、同ソリューションはAIを使用した自動品質管理プラットフォームを提供している。リニアおよび配信ワークフローにおけるビデオ・オン・デマンドコンテンツの包括的な品質およびコンプライアンスチェックが実行できる。
同ソリューションのクラウドはスケーラブルなアーキテクチャーであるため、品質管理の要件が増えた場合にセットアップの拡張が可能だ。またハードウェアの部品が壊れても、仕事を確実に継続できるように高可用性の機能を搭載している。
多数の機能を搭載した同ソリューションは、メディアコンテンツのフレームアキュレートなマニュアルレビューを高速で実行するほか、複数のチームで多数のプロジェクトの作業しながら、様々な場所に保存したコンテンツからオーディオ/ビデオを再生・検査・検証する機能も備えている。エンドユーザーがハイブリッド品質管理でき、コンテンツの準備においてインジェストから配信までのあらゆる段階を能率化させるだけでなく、コンテンツを意図した通りのルックで再生できるという。
Blackmagic DesignのDeckLink PCIキャプチャ・再生カードを使用すると、BATONでの8Kまでのビデオ再生における高品質なコントロールおよびモニタリングが可能となる。DeckLinkはあらゆるビデオフォーマットおよび解像度のコンテンツを再生してモニタリングできるため、マクロブロック、フリーズフレーム、黒フレームなどのチェックに役立つとしている。
同社では、DeckLink Studio、DeckLink SDI 4K、DeckLink 8K Proなどの様々な種類のDeckLinkカードと共に、DeckLink Media Expressメディアプレイヤーを使用しており、最近導入したのがDeckLink 8K Proだ。高度なジェネレーション3の8レーンPCI Expressキャプチャ・再生カードである同製品は、高解像度の8Kワークフロー向けに作られており、4つの12G SDIコネクターを搭載しているため、あらゆるSD、HD、Ultra HD、4K DCI、8K、8K DCIフォーマットに対応している。
同社の戦略的パートナーシップ責任者であるサウラブ・ジェイン氏は、次のようにコメントしている。
弊社では、何年にも亘ってDeckLinkカードをBATONに使用してきました。4Kを含む高解像度のビデオを、あらゆる放送品質モニターでオンエア前にチェックできるので、顧客にも喜んでいただいています。
DeckLinkのパワフルなSDK（ソフトウェア開発キット）では、統合や新しいサービスの構築が簡単です。Blackmagic Designとのパートナーシップのおかげで、リアルタイムでの4K再生と管理を可能にするソリューションをメディア会社に提供でき、高品質のビデオの制作をサポートできています。
同社は多数のDeckLink 8K Proと、1台のBlackmagic Video Assist 7" 12G HDRを、顧客のワークフローだけでなく、同社の研究開発施設にも使用。DeckLink 8K Proからの出力は、直接Blackmagic Video Assist 7" 12G HDRに送信される。Blackmagic Video Assist 7″ 12G HDRは、解像度1920×1200の完全に調整可能な2500nitの画面を搭載しているため、16:9のビデオをはっきりと確認できる。
Blackmagic Designの代表取締役であるダン・メイ氏は次のようにコメントしている。
Interra SystemsのBATONが、DeckLinkの全シリーズを完全にサポートしているのは素晴らしいですね。あらゆるカラースペースをモニタリングでき、60pの12bit RGBの4K DCIまでを検査できるため、今後BATONのユーザーの皆様に貢献できると信じています。Desktop VideoとVideo Assist 12G HDRを組み合わせることで、高品質のHDR品質管理を低価格で実現します。
