富士フイルムは、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを採用したミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」の最新モデルとして、「FUJIFILM GFX50S II」(以下:GFX50S II)を2021年9月29日より発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格はボディのみが税込495,000円前後、レンズキットは税込548,900円前後。

GFX50S IIは、約5,140万画素のラージフォーマットセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ。35mm判センサー搭載のデジタルカメラと比べて1画素あたりの受光面積が大きいため、広いダイナミックレンジと高いS/N比を実現。白飛びや黒つぶれを抑えた豊かな階調表現や、ノイズの少ないクリアな写真撮影を可能とし、被写体の質感や、その場の空気感まで描写できるという。

イメージセンサー上のマイクロレンズを小型化することで、各ピクセルの光の分解能を高める独自設計を採用。センサーの性能をフルに引き出す「フジノン GFレンズ」との組み合わせにより、被写体の細部まで写すことが可能。

高彩度かつ階調表現を特長とする「ノスタルジックネガ」を含む全19種類の「フィルムシミュレーション」を搭載。被写体やシーンに合わせて、写真フィルムを選ぶ感覚で様々な表現を楽しむことが可能。色や階調などをライブビューで確認しながら撮影できるため、撮影後の編集の負担を軽減できるとしている。

小型設計を施したボディ内手ブレ補正機構やシャッターユニットを採用するとともに、各種デバイスの配置を最適化することで、質量約900g・高さ約104.2mm・奥行約87.2mmの小型軽量ボディを実現。手に馴染みやすい形状のグリップにより、高いホールド性を発揮。大型のズームレンズなどを装着して撮影する際の負担を大幅に軽減する。

筐体には高強度のマグネシウム合金を採用。特に負荷のかかりやすいマウント周辺部に十分な厚みを持たせた設計を行うことで、高剛性ボディを実現。さらに、60ヶ所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造による高いタフネス性能も備えている。

高性能なジャイロセンサー・加速度センサーを採用した、5軸・最大6.5段の強力な手ブレ補正機構を搭載。三脚を使用できない場所や光量が少ない場所での手持ち撮影をサポートし、ブレを抑えた写真撮影が可能。

高速画像処理エンジン「X-Processor 4」と最新アルゴリズムによる高性能AFを実現。その他にも、リフレッシュレートを従来モデルより倍速化し、「顔・瞳検出AF」精度が向上。被写界深度が浅く、高いピント精度が求められるラージフォーマットセンサーによる撮影でも、被写体の一瞬の表情をとらえることができ、動きのあるポートレート撮影をサポートするとしている。