AJA Video Systems社は、SDIとNDIとの間で高密度で高品質な信頼性の高い変換を可能にする1RU製品「BRIDGE NDI 3G」を発売した。希望小売価格は税込1,914,000円。
BRIDGE NDI 3Gは、柔軟で直感的なゲートウェイデバイスで、マルチチャンネルの4KおよびHDワークフローをサポート。放送、制作、プロAVのプロフェッショナルが様々なプラットフォーム、プロトコル、接続方式間でシームレスに変換できるように設計されている。
NDI I/O用のデュアル10GigEオンボードNICと、最大16チャンネルに対応する3G-SDI I/O用のSDI端子を高密度に備えており、コンパクトなサイズでありながら最大4チャンネルの4K、16チャンネルのHD、またはHDと4Kの混在したNDIエンコード/デコードが可能。
直感的なインターフェイスとシステム管理画面を備えており、迅速かつ安全にBRIDGE NDI 3Gの起動、稼働、設定が行えるとしている。標準的なWebブラウザを使用して、技術者、エンジニア、オペレーター、プロデューサーは、リモートでインターフェイスにアクセスし、ローカルモニタリングの設定を含め、コンテンツの表示や管理が可能。
ネットワーク上の大量のNDIソースを閲覧、お気に入りに登録、ラベル付け、フィルタリングが行える。また、SDI入出力に対しラベルを自由に付けられ、いつでもすべてのI/Oの状況を確認が可能。
SDIカメラやプレイアウトのソースをNDIストリームに変換し、NDIベースのスイッチャーを利用したバーチャルプロダクションなど、NDIに対応したワークフローに簡単に統合できる。これらのソースは、共通のネットワークを使って施設内のどこにでも配置でき、制作チームの各人は統一されたワークフローにシームレスに参加できるという。
任意に設定可能なI/Oを介してNDIストリームをSDIエコシステムにも戻すことが可能。NDI信号をSDIルーティングシステムや従来のベースバンドワークフロで活用できるという。
デバイスの設定と管理は、ローカルのインターフェイス、またはリモートでもウェブブラウザインターフェイスやREST APIを通じて簡単に行える。
ラックマウント型アプライアンスは、NDIではUYVYとUYVAの4:2:2、8ビットとP216を、SDIではYCbCrの4:2:2、10ビットをサポートする。3GのI/Oを介して4Kに対応したビデオとキーをワンクリックでグループ化できるため、グラフィックスや4Kのソースをワークフローに統合できる。
AJA Video Systems社、社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
IPの優位性が明らかになるにつれ、NDIは放送、制作、プロAVの各市場で盛り上がりを見せています。すべてIP化する潮流ではありますが、大規模なSDIインフラを持つ施設では現実的ではありません。
そこで、当社はBRIDGE 3G NDIを開発しました。BRIDGE NDI 3Gを使えば、さまざまな3G-SDIソースをNDIワークフローに簡単に統合できます。同製品は、従来の機材を市場で最も進んだIPビデオで活用できるように設計されています。