Blackmagic Design製品事例:YouTubeチャンネル「Everyday Astronaut」の場合

Blackmagic Designの発表によると、YouTubeチャンネル「Everyday Astronaut」が、Blackmagic Studio Camera 4K ProやURSA Mini Pro 12Kカメラなど、複数のBlackmagic製品を使用して、114万人の登録者にロケット科学の教育を行っているという。

Everyday Astronautは、宇宙を人々にとって身近なものにするというミッションを掲げ、これまでに100回以上のロケット打ち上げの撮影やライブ配信を行ってきた。その中には、SpaceX社のInspiration4ミッションも含まれている。このミッションは史上初の全民間人クルーで、地球を周回した。

ATEM Mini Proライブプロダクションスイッチャーをスタジオ外でモバイルソリューションとして使用する場合も、ATEM Constellation 8Kライブプロダクションスイッチャーをスタジオ内で使用する場合も、Everyday AstronautはBlackmagic Design製品を使用して宇宙開発の映像を届けている。規模に合った機材を使用することで、Everyday Astronautは、ロケットの打ち上げから舞台裏ツアー、宇宙開発のリーダーたちのインタビューまで、あらゆる映像を網羅している。

創始者であるティム・ドッド氏は次のようにコメントしている。

Inspiration4の打ち上げのためにケネディ宇宙センターまで行く必要があったので、軽量でシンプルな装備にしました。URSA Mini ProとURSA Mini Pro 12KおよびURSA Mini Pro 4.6K G2カメラで小型のスタジオをセットアップしました。これらのカメラでは、美しいスローモーションを撮影できました。特にURSA Mini Pro 12Kで撮影した120fpsの8Kは素晴らしいですね。

ロケットの撮影では、高フレームレートが必要不可欠です。また、パンチインやリフレーミングができることもポイントです。例えば、過去のいくつかの撮影では霧が濃かったので、8Kで600mmで撮影し、ロケットをトラッキングしました。焦点距離を合わせて4Kにトリミングすることで、撮影後にスタビライズをかける余裕が生まれました。さらに私たちは120fpsで撮影していたんです。クレイジーですよね。

Everyday Astronautは、1台のカメラと1台のコンピューターでスタートしました。しかし、私は品質にこだわっており、チャンネルが成長するにつれ、ハイレベルな放送ワークフローへの投資が必要だと考えました。その過程でBlackmagic Designに出会ったんです。私は常に品質を向上させる方法を模索しており、最近では新しいStudio Camera 4K ProとBlackmagic Web Presenter 4Kの配信ソリューションを購入して、ライブ配信を4Kにアップグレードしました。

ドッド氏は、出先用の可搬性の高いプロ仕様のワークフローを構築しただけでなく、SpaceX社の打ち上げ場を撮影するための特設スタジオもテキサスに設けている。同スタジオでは、ATEM Constellation 8K、ATEM 2 M/E Advanced Panel、ATEM Streaming Bridgeビデオコンバーター、複数のMicro Studio Camera 4K、DeckLink 8K ProおよびUltraStudio 4K Miniキャプチャー・再生デバイス、そして多くのコンバーターが使用されている。

何らかのソリューションが必要な時は、Blackmagic Designがその答えを持っているんです。ATEM Constellation 8Kがその良い例です。40系統以上の入力が必要になるとは思っていませんでしたが、今では半分以上の入力を使用しており、その数は増え続けています。出力系統もすでに半分以上使用しています。

ドッド氏は、ATEM Constellation 8KのSuperSource、全入力に搭載されたフォーマットコンバージョン機能、4 M/Eがワークフローに有益であるという。

フォーマットのことを考えなくて済むのは嬉しいですね。接続するだけで機能します。ATEM Constellation 8Kでは、カメラ映像だけのライブのクリーンフィードと、1 M/EとSuperSourceを使用した別のフィードが得られるので、効率的に2つのショーを同時に作成できます。他のM/E用に事前にボックスを作っておき、それを非常にスピーディに放送できます。スイッチャーに投資する際、私はプロデューサーのアンドリュー・テイラーに、「このスイッチャーではこれができないのか…ということを言われたくない」と伝えたのですが、ATEM Constellation 8Kは、それに最も近いソリューションでしたね。

ドッド氏によると、Blackmagic Designのおかげで、手頃な価格でありながら堅牢で、あらゆるジョブに対応できる柔軟性を備えたワークフローを構築できたという。

ロケに行く場合は軽量化することもできますし、非常に精密なワークフローを構築することもできます。例えば、SpaceX社の打ち上げ場で撮影し、その映像をライブ配信中にTexas Studioに送る場合などのワークフローです。

ロケット科学は、敷居が高いと感じる人もいるでしょう。そのような人たちに答えを提供し、好奇心を掻き立ててあげたいですね。また、視聴者にはできるだけ高画質でコンテンツを見てもらいたいと思っていますが、Blackmagic Designのおかげでこれを実現できています。視聴者たちは、楽しくて分かりやすい高品質のコンテンツを見られると分かって、チャンネルを訪れてくれています。