ブラックマジックデザイン、「Micro Converter 12G」シリーズ3モデルを発表。超小型でSDIおよびHDMIでHDRをサポート。ATEMスイッチャーでのカメラコントロール機能に対応

ブラックマジックデザインは、「Micro Converter 12G」シリーズを発表した。同製品は、HDMI機器をプロ仕様のSDIシステムと使用でき、3D LUTなどの機能を搭載。SD/HD/Ultra HDビデオフォーマットに対応している。HDMI to SDI 12G・SDI to HDMI 12G・BiDirectional SDI/HDMI 12Gの3種でそれぞれ電源付きと電源なしのバージョンを展開する。希望小売価格は以下の通り。

Micro Converter HDMI to SDI 12G

ブラックマジックデザイン、「Micro Converter 12G」シリーズ3モデルを発表。超小型でSDIおよびHDMIでHDRをサポート。ATEMスイッチャーでのカメラコントロール機能に対応

Micro Converter HDMI to SDI 12Gは、2160p60までのあらゆるSD、HD、4K、Ultra HDフォーマットのモニタリングに最適なモデル。17ポイントの3D LUTを搭載しているため、モニターのカラーキャリブレーションを実行できる。12G-SDIループ出力に3D LUTを出力することも可能。4Kp24、4Kp47.95、4Kp48を含むDCIフィルムレートもサポートしている。

Micro Converter SDI to HDMI 12G

ブラックマジックデザイン、「Micro Converter 12G」シリーズ3モデルを発表。超小型でSDIおよびHDMIでHDRをサポート。ATEMスイッチャーでのカメラコントロール機能に対応

Micro Converter SDI to HDMI 12Gは、HDMIカメラやコンピューターをプロ仕様のSDI機器に接続するのに最適なモデル。2つの12G-SDI出力を搭載しており、SD、HD、Ultra HD機器を接続できる。HDで作業する場合は、3G-SDI Level AおよびLevel Bに対応。同モデルは、4Kp24、4Kp47.95、4Kp48を含むフィルムフォーマットもサポートしている。

Micro Converter BiDirectional SDI/HDMI 12G

ブラックマジックデザイン、「Micro Converter 12G」シリーズ3モデルを発表。超小型でSDIおよびHDMIでHDRをサポート。ATEMスイッチャーでのカメラコントロール機能に対応

Micro Converter BiDirectional SDI/HDMI 12Gは、両方向での変換が可能なモデルで、異なるフォーマットでも同時に変換できる。SDIからHDMI、HDMIからSDIの変換を同時に実行可能。カメラコントロールプロトコルの変換にも対応しているため、Blackmagic Pocket Cinema Cameraをプロ仕様のSDIライブプロダクションスイッチャーと使用可能。

シリーズの機能

Micro Converterシリーズは、超小型の放送用ビデオコンバーター。メタル製の堅牢かつコンパクトなボディデザインで、民生用のHDMIとプロ仕様のSDI機器を接続できる。

今回発売になった12Gモデルまたは既に発売の3Gモデルは、プロ仕様の3G-SDIまたは12G-SDI接続を搭載しており、2160p60までのあらゆるSD、HD、Ultra HDフォーマットを扱える。

USBで給電できるため、テレビやPCから直接電源を得られるようになっている。また、Blackmagic Micro Converterは、給電用のUSB接続を搭載しており、MacおよびWindows上でConverter Utilityを介した設定変更も可能。USBから給電できるため、テレビやラップトップからコンバーターに給電することも可能。ステータス用のLEDも搭載している。

海外で使用可能な4種類のアダプターを含むAC電源を同梱したバージョンもある。また、電源アダプターを含まないモデルもラインナップしている。

世界の放送仕様に準拠したカスタムエレクトロニクスを採用しており、将来的に新規格が制定された場合はアップデートが可能。

同シリーズは、高品質の信号処理と高ビット深度のビデオパイプラインに対応。SDIジッターが極めて低く、長距離のSDIケーブルを使用できるため、スイッチャーから離れた場所にカメラなどの機材を設置するライブプロダクションでは重宝する機能だ。

また、RGBまたはYUVの8bitおよび10bitビデオフォーマットを扱うことができ、モデルによって2160p60までのあらゆるSD、HD、Ultra HDフォーマットに対応している。1080p24、1080p47.95、1080p48、4Kp24、4Kp47.95、4Kp48のフィルムレートもサポート。エンベデッドオーディオおよびタイムコードにも完全対応。

正確なカラーでのモニタリングのために、3D LUTを搭載したモデルもある。3D LUTは、今回発売になったSDI to HDMI 12G、BiDirectional SDI/HDMI 12Gモデルのほか、既に発売になっている同シリーズSDI to HDMI 3Gに搭載されている。

オンセットのモニタリングで、目的に応じたルック、カラー、ガンマをリアルタイムで適用可能。また、LUTはSDIループ出力にも適用できるため、コンバーターを3D LUTプロセッサーとしても使用できる。3D LUTを使用すると、汎用的なモニターやテレビを、カラーキャリブレーション済みの放送用モニターやグレーディングモニターとして使用できるようになる。

無償ダウンロードできるDaVinci Resolveを使用して、コストをかけずにカスタム3D LUTを作成することも可能。 古いフィルムストックの再現もできる。

今回発売の12Gシリーズ3種は、最新のHDRワークフローに必要な機能を網羅して搭載している。HDRモニター、プロジェクター、テレビに接続するだけで、HDRモニタリングが可能。

PID(ビデオペイロードID)のPQおよびHLGフォーマットの静的メタデータは、ST2108-1、ST2084、ST425規格に従って扱われる。SDR、HLG、PQの転送特性を示す、VPIDの2ビットを追加で定義するST425に準拠する。

また、SDIを介したHDR静的または動的メタデータの転送方法を定義するST2108-1、12G-SDIに対するST2082-10、そのほか3G-SDIソースに対するST425にも準拠している。カラースペースは、Rec.2020およびRec.709の両方に対応。

12Gモデルは、3GモデルのすべてのSDIおよびHDフォーマットに加え、パワフルなUltra HDおよび4Kフォーマットにも対応。

12G-SDIフォーマットは以下をサポート。

2160p23.98、2160p24、2160p25、2160p29.97、2160p30、2160p47.95、2160p48、2160p50、2160p59.94、2160p60、4Kp23.98 DCI、4Kp24 DCI、4Kp25 DCI、4Kp29.97 DCI、4Kp30 DCI、4Kp47.95 DCI、4Kp48 DCI、4Kp50 DCI、4Kp59.94 DCI、4Kp60 DCI、4KPsF25 DCI、4KPsF29.97 DCI、4KPsF30 DCI。

これらの幅広いフォーマットに対応しているため、Micro Converter 12G-SDIシリーズは将来的な映画/

テレビの規格に対応可能で、いつでもUltra HDに移行できるようになっている。>Micro Converter 12Gシリーズの主な機能と特長は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 可搬性の高い超小型デザイン。
  • USB接続でソフトウェアアップグレード可能。
  • SDI to HDMIモデルでは、モニタリング用の3D LUTに対応。
  • SDIおよびHDMIでHDRをサポート
  • 12G-SDIおよびHDMIタイムコード規格をサポート。
  • SDIリクロッキングを内蔵した12G-SDI技術を採用。
  • Blackmagic ATEMスイッチャーでのカメラコントロール機能に対応。
  • NTSC、PAL、720 HD、1080 HD、2160 Ultra HDのあらゆるビデオフォーマットに対応。
  • 全モデルで電源付きと電源なしのバージョンを展開。