ビジュアル・グラフィックス(以下:VGI)は、バーチャルプロダクション環境を実現する、カメラトラッキングシステム、リアルタイムCGエンジン、大型LEDディスプレイへのインテグレーションサービスを2021年12月初旬から開始する。
バーチャルプロダクションは、カメラの動きに連動して仮想的なカメラアングルの映像をリアルタイムにコンピュータグラフィックス(CG)で描画することで、自然な背景描写を実現する撮影手法。VGIでは、CGエンジンにEpic Games社のUnreal Engineを採用。Unreal Engine内に仮想スクリーンと仮想カメラを実際のシステムに合わせて構築し、Unreal Engineのみでバーチャルプロダクションの運用を実現する。
また、実際のカメラの動きと仮想カメラを連動させるカメラトラッキングシステムに、IMU(慣性計測センサ)+2眼3Dカメラによる位置検出センサーからの位置情報をUnreal Engineへ入力するためのデータ変換をするLinkBoxを開発。位置情報を検出するためのマーカーが不要で、バッテリーによる独立運用も可能なカメラトラッキングシステムを使うことで、セッティングの容易さとコストダウンを実現。シンプルで導入しやすいコストパフォーマンスの高いシステムを実現したとしている。
VGIは、バーチャルプロダクションは天候に左右されることなくシーンを即座に変更できるだけでなく、演者の拘束時間、移動時間を短縮し、撮影後のポストプロダクションの時間も短くできることから、従来とは異なるワークフローを実現可能。様々な可能性を秘めたバーチャルプロダクションのチャレンジをサポートするとしている。
■サービスの内容
- 常設・仮設を問わずLEDディスプレイ含めたシステムの構築
- VP環境構築のためのコンサルテーション、アドバイザリー
- 既存の設備を有効に使うためのコンサルテーション
- 撮影時に使うCGアセットのUnreal Engineへのインテグレーション(CGアセットの構築を実績のあるCG制作会社への仲介にも対応)
- 撮影時のシステムの運用、保守(CGアセットや視点変更を含んだプロジェクトの準備と運用)