キヤノンUSAは、カメラで撮影した自身の映像を用いた3D映像によって仮想空間上の対面コミュニケーションを実現する、VRプラットフォーム用アプリ「Kokomo」の開発を進めていることを明らかにした。
本アプリは、対応するキヤノン製カメラで撮影した映像から、キヤノンUSAの培ってきた画像処理技術を用いてユーザーの姿を3Dで仮想空間に再現。市販のVRヘッドセットを用いて、仮想空間の中で相手や周囲を3Dで見ながら行うビデオ通話「ImmersiveCall」により、離れた場所にいる人同士で互いの姿を確認しながら通話を楽しむことができるという。
複数のカメラやプロフェッショナルな設定が必要な複雑なシステムを用意することなく、キヤノン製カメラ、市販のVRヘッドセット、スマートフォンの手軽な構成で仮想空間上の対面コミュニケーションを実現することで、友人、家族、恋人同士など「人と直接会いたい」と願う全てのユーザーが使用できる使いやすいアプリの実現をめざしているとしているとしている。
なお、ミラーレスカメラと専用レンズで構成するキヤノン初となるVR映像撮影システム「EOS VRSYSTEM」に対応し、EOS VR SYSTEMで撮影した高画質な3Dの180°VR映像を用いることで、今までにない臨場感の高い「ImmersiveCall」を行うこともできるとしている。
製品化を担当したキヤノンUSAの今野隆平氏は次のようにコメントしている。
私たちがKokomoで目指しているのは、ユーザーがVRヘッドセットを装着していることさえ忘れてしまうような、リアルな体験を提供することです。人々が集まったときにリアルなインタラクションができるよう、まったく新しい方法で思い出に残る体験をしてもらいたいと考え、人の実写にこだわりました。多くの人にKokomoを試してもらい、開発者が想像もしなかったような素晴らしい体験を創造してくれることを期待しています。