キヤノンUSA、ハイブリッドワークソリューションAMLOS開発メイン写真

キヤノンのグループ会社のキヤノンUSAは、カメラ1台で同じ会議室にいるかのような臨場感の高いオンライン会議を実現できるハイブリッドワークソリューション「AMLOS(Activate My Line of Sight)」の開発を2022年上期発売に向けて進めていると発表した。キヤノン製の屋内向け4K PTZリモートカメラ「CR-N500」や「CR-N300」に対応しており、対応機種は今後拡充予定としている。

職場に設置された1台のカメラから、プレゼンター、ホワイトボード、会議室全体、注目して欲しい視点など、複数の視点でフルHD映像を配信できる。リモート勤務者は、プレゼンターの表情、ホワイトボードの内容、会議室内の状況、貼り紙や机上の小物など指定した特定領域などの各視点を自由に選択できるため、同じ場にいるかのようにオンライン会議に参加することが可能。

キヤノンの強みである画像認識・画像処理技術を生かし、ホワイトボードの反射や歪みなどを補正、人間の映り込みなどの自動除去を行うため、リモート勤務者はホワイトボードに描かれたイラストや文字などを鮮明に確認することができるという。

職場に設置されたカメラの前で特定のハンドジェスチャーすることで、オフィス勤務者は会議の開始、注目して欲しい視点の設定、対象のズームインなどのカメラ操作が可能。リモート勤務者はインターネットブラウザ上で、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で視点を切り替えることができる。

マイクロソフト社との協業により、同社が提供するビデオ会議ツール「Microsoft Teams」やクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」との連携を実現。既存のプラットフォーム 2 との連携により、ユーザーは使い慣れたビデオ会議ツールを使いながら、リモート勤務者に複数の視点を提供することができるとしている。

キヤノンUSA、ハイブリッドワークソリューションAMLOS開発メイン写真
対応する 4K PTZ リモートカメラ。CR-N300(左)、CR-N500(右)

製品化を担当したキヤノンUSAの前田広平氏は次のようにコメントしている。

4K PTZリモートカメラ「CR-N500/CR-N300」は、キヤノン製の屋内向け4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラです。業務用ビデオカメラ同等の4Kの高画質な映像が撮影でき、優れた光学ズームと広い視野角を備えたレンズ、高精度なパン・チルト駆動機構を備え、スムーズなPTZ 動作を実現しています。複数視点で高画質な映像を切り出せる4K映像の撮影や、スムーズなPTZ動作によるカメラ操作など、AMLOSの機能を十分に発揮することができます。