株式会社朋栄が国内総販売代理店のDejeroLabs Inc. (以下:Dejero社)は、モバイルトランスミッターの新モデル「Dejero EnGo 265」を発売した。 希望小売価格は税込2,310,000円。
EnGo 265は、小型で内蔵バッテリーを搭載したモバイルトランスミッターEnGo 260の後継機。放送およびメディア市場向けの新機能を追加した。従来モデルのEnGoよりも低遅延となる0.5秒を実現しながらも、伝送時のビデオストリームのAES256暗号化に加え、セキュリティーを強化したLinux OSとハードウェア認証するための暗号化プロセッサーを搭載することにより、伝送時のセキュリティーも強化したという。
さらに、ワイヤレスブロードバンドインターネット接続用の新しい「GateWayモード」を搭載。また、EnGo 265には新しいバックパックが提供され、有線リモコンが使用可能。これにより、カメラマンはライブストリームの開始/停止を簡単に操作でき、ステータスを監視できる。
EnGo 265は、DejeroのSmart Blending Technologyにより、複数のネットワーク接続と同時に、変動する帯域幅、パケット損失、それぞれの接続における遅延差をリアルタイムに管理。今回、アルゴリズムを強化することにより、接続が困難な環境での信頼性が向上した。複数の携帯回線接続から受信側の映像表示までの遅延が0.5秒と短くなり、スタジオから取材レポーターへのトークバックも、より自然な会話が可能になったという。
EnGo 265に新たに搭載されたGateWayモードは、複数の回線をブレンドすることで得られる高速インターネット接続環境を現場に提供する。固定回線接続と同等の信頼性とスループットを提供し、ライブ伝送とインターネットゲートウェイ機能を単一デバイスに統合。多くの取材現場やリモート制作では、複数の通信事業者の携帯回線接続が利用されるが、EnGo 265は必要に応じて衛星接続の利用もできる。
GateWayモードによりEnGo 265は、ブロードバンドアクセスポイントとして機能し、現場での情報収集に必要なインターネットアクセスや、クラウドサービスへアクセスできる。これにより取材/撮影チームは、大きなファイルを確実に、安全に、迅速に転送でき、メディア管理システムや報道システムへのアクセス、ソーシャルメディアでのコンテンツ公開が可能だ。
Dejeroで製品管理責任者を務めるイボンヌ・モンテローソ氏は、EnGo 265について次のようにコメントしている。