アドビは、Adobe Stockの全種類の素材が利用可能なサブスクリプションプランでHDビデオ素材の提供を開始した。プラン料金は従来のまま変わらない。
アドビは、ストックビデオの利用コスト低減のためにAdobe Stockではプランを見直し、手頃な価格のバリエーション豊富なビデオを必要とするクリエイターや制作チーム向けにオプションを用意した。新設の月25点プランに加え、改定された月40点、350点、750点の各プランで、必要に応じて購入するより80%以上お得な999円からビデオを利用できる。
いずれのプランもクレジットベースで、2億点を超える全コレクションの素材が利用可能。高品質なロイヤリティフリー素材を、様々なクリエイティブプロジェクトに使用できる。2,000万点のHDビデオが含まれ、強化ライセンスが付属しているため、デジタルから放送まで商用目的での利用が可能。また、4Kビデオ、プレミアムコレクションの素材、拡張ライセンスにも20%の割引が適用される。
Adobe Stockは、クリエイティブワークフローを効率化するという。ビデオやオーディオトラックは静止画よりも検索に時間がかかるため、検索処理を迅速化するために、Adobe SenseiのAI技術を活用した高度な検索機能を採用した。
例えば、高度なビデオフィルターを使用すると、ショットサイズやショットアングルなどに基づいてすばやく絞り込める。また、最近追加されたオーディオの「類似を検索」オプションを使用すると、好みのサウンドと類似するオーディオトラックをAdobe Stockのミュージックライブラリから簡単に見つけ出すことが可能だという。
Adobe Stockは普段使っているAdobe Creative Cloudアプリから直接アクセスできるため、作業を中断することなく効率よく作品を完成させることができるとしている。
いずれかのプランと画像の強化ライセンスがあれば、ライセンス管理に煩わされることなくデジタルから放送まであらゆる商用目的での利用が可能だという。
Adobe Stockには、ビデオ、タイトル、モーショングラフィックス、オーディオなど、ソーシャルメディア、企業、広告、および放送用のビデオ制作に必要なすべてに加え、日常のあらゆるプロジェクトに使えるイラスト、ベクター、テンプレートが揃っているとしている。
アドビは、Premiere ProやAfter Effectsなどクリエイティブソフトウェアによるエンドツーエンドのビデオ編集機能、Frame.ioのクラウドベースのビデオコラボレーションプラットフォーム、ストック素材マーケットプレイスであるAdobe Stockをトータルに提供し、クリエイティブなビデオ制作を支援している。
全種類の素材を利用できる個人向けプランは、オンラインまたは電話で購入できる。企業向けは近日中に提供を開始する。無料体験ではHDビデオを3点無料で入手可能。
40点、350点、750点のプランを利用中であれば、新しいHDビデオサービスをすぐに利用できる。10点プランの利用者は、プランをアップグレードするとHDビデオの利用を開始でき、4Kビデオ、拡張ライセンス、プレミアムアセットに20%の割引も適用されるという。